JR東日本、券売機の困りごとをアバターロボット「newme」が対応 3駅で「遠隔案内」の実用性を検証へ
2025年7月11日
By ロボスタ

東日本旅客鉄道株式会社とavatarin株式会社は、2024年1月より実施中のアバターロボットによる顧客案内の実用性に関する検討をおこなうため、新たに遠隔案内の実証実験を開始する。
今回の実証実験では、新白河駅・郡山駅・福島駅の3駅にアバターロボット「newme(ニューミー)」を設置し、一拠点から複数駅のロボットを遠隔操作する。実験期間は2025年7月13日から8月31日までの予定。アバターロボットを通じて顧客に声をかけ、指定席券売機への案内や購入方法などを確実に案内できるかを検証する。操作は東京都中央区にあるavatarin株式会社のオフィスから行う。
労働人口減少を見据えたサービス改革
JR東日本は、指定席券売機を利用する顧客の不安解消と、将来の労働人口減少を見据えて、今後の案内サービスのあり方を検討している。これまでの取り組みでは、同一駅構内での遠隔案内や一拠点から1駅への遠隔案内業務において、アバターロボット稼働のための通信環境や案内の実用性を検証してきた。
今回はさらに一歩進めて、一拠点から複数駅への遠隔案内の実用性を検証する。今後は検証結果を踏まえ、アバターロボットによる案内業務の改善を図り、労働人口減少を受けた案内サービスの可能性を検証していく。
グループ経営ビジョンの実現に向けて
JR東日本は、AIとロボットを駆使して働き方を改革することを通じて、グループ経営ビジョン「勇躍2034」におけるLX(Lifestyle Transformation)の実現に向けて取り組んでいる。今回の取り組みはその一環となり、駅の案内にロボットが立っているのが当前の光景となる時代が近付いていると言えそうだ。
関連記事
ローカル5Gとアバターロボット「newme」で万博会場を小中学生が遠隔見学 ANA発avatarinとNECネッツエスアイ、東海大学
市役所案内を遠隔操作のアバターロボットで 分散アンテナとローカル5Gで実現した未来の市役所とは
新千歳空港でアバターロボットが多言語で案内 ローカル5Gで東京から遠隔操作、複数台を同時稼働、空港業務の人手不足の解消に
ローカル5Gとアバターロボット「newme」で万博会場を小中学生が遠隔見学 ANA発avatarinとNECネッツエスアイ、東海大学
市役所案内を遠隔操作のアバターロボットで 分散アンテナとローカル5Gで実現した未来の市役所とは
新千歳空港でアバターロボットが多言語で案内 ローカル5Gで東京から遠隔操作、複数台を同時稼働、空港業務の人手不足の解消に
この記事を読んだ人におすすめ
-
市役所案内を遠隔操作のアバターロボットで 分散アンテナとローカル5Gで実現した未来の市役所とは
-
大阪・関西万博の「困りごと相談」会場内のセブン‐イレブン店舗と大阪ヘルスケアパビリオンでアバターロボットで遠隔接客
-
ローカル5Gとアバターロボット「newme」で万博会場を小中学生が遠隔見学 ANA発avatarinとNECネッツエスアイ、東海大学
-
分身ロボットカフェが初の海外展開 OriHimeで働けるお店で「人類の孤独の解消」を推進へ
-
ハグや握手できる着ぐるみロボット 人間と触れ合える軽量キャラクターロボットの進化版 アールティ
-
お店で活躍するロボットを遠隔操作、未来のリモートワークを体験!日本科学未来館が夏休みの特別企画を多数発表