「雑談もできて楽しい」戸田市役所で対話型スマートロボット「Neibo」を用いた案内が好評

株式会社エクセディは、埼玉県戸田市と連携し、同社が開発したスマートロボットサービス「Neibo」を活用した窓口案内および市政情報提供に関する実証実験を6月24日から7月11日まで実施し、市民や職員の反応を発表した。

生成AI連携による音声対話を通じた案内サービスを検証

今回の実証実験では、生成AIと連携したNeiboが音声会話を通じて来庁者とコミュニケーションを図り、業務効率化を実現できるか検証した。ロボットは生成AIを利用した音声会話での市政情報や手続きに関する案内、自律走行による目的地への案内を担当した。

戸田市は令和3年の「戸田市デジタル宣言」に基づき、デジタル市役所の実現に向けて市役所内のあらゆる業務におけるデジタル化を推進している。市役所内の案内業務や各種手続きをロボットで代替できないか模索しており、その中でエクセディのスマートロボットサービスNeiboを用いた実証実験が実現した。



利用者から好評、職員の業務負担軽減にも期待

実証実験では、音声会話による案内に戸惑う市民もいたが、Neiboでの案内を楽しく体験していた。利用者からは「入り口からは分かりにくい場所が多いので、連れて行ってくれるのはありがたい」「案内以外にも雑談ができて楽しい」といった声が寄せられた。


職員からは「外国語に対応できる職員が限られているので、代わりに対応してくれるのは嬉しい」「1つの窓口内にも複数の受付があるので、そこまで案内してくれたら嬉しい」といった業務効率化への期待が示された。


柔軟な運用が可能なロボットサービス

Neiboは「今ある環境」に「今すぐ導入できる」を掲げる人にやさしい進化型自律ロボットサービス。本体は、最大600kgの牽引力がある工場・倉庫向けの「パワフルロボット」と、21.5インチのタッチパネルを搭載した小売・店舗向けの「マルチロボット」の2種類がある。

自律走行、ルート走行、追従走行、マニュアル走行の4モードを備え、業務に合わせて柔軟に組み合わせて運用できる。標準アプリから、ノーコードで容易に設定できる点も特徴だ。



エクセディは本実験の結果を通じて、自社開発・自社製造のスマートロボットサービスNeiboが自治体の省人・省力化や市民向けサービスの質向上に貢献する可能性を検証し、自治体のデジタルトランスフォーメーション推進への貢献を目指している。今回の検証をもとに、「Neibo」が様々な自治体で活用しやすいように最適化されることが期待される。


ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ