生成AI搭載の業務DXロボット「ugo」が秋葉原駅のエキナカ施設で接客・案内キャストに正式採用 緊急時の一次対応も

ugoは、JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーとの取り組みを開始すると発表した。その取り組み一環として、2025年4月にオープンするJR秋葉原駅構内のエキナカ商業施設「エキュート秋葉原」で「ugo Pro」が商業施設初となる接客・案内ロボットとして正式に採用された。


次世代型商業施設を目指す「エキュート秋葉原」

「エキュート秋葉原」では、全館キャッシュレス化やセルフレジ・集中レジの導入、ロボットキャストの採用やメタバースでの買い物サポートなど最新のテクノロジーを導入することで、労働力不足を解消しながら、あらゆる利用者がより快適で自由に楽しく買い物をできる次世代型商業施設を目指している。

そこで、秋葉原に本社を構え、警備業界の導入でNo.1シェアをもつ同社の業務DXロボット「ugo Pro」が接客・案内キャストとして採用された。


「ugo Pro」の業務内容

「エキュート秋葉原」では、ugo Proに生成AI(大規模言語モデル:LLM)を活用した「案内ロボットソリューション」を搭載することで、訪日外国人を含む幅広い顧客に対し、多言語対応の案内業務や簡単な接客業務を提供することが可能。さらに、緊急時の一次対応も担うことが可能となり、より安心・快適な施設運営を支援する。

「案内ロボットソリューション」の概要

ugoの「案内ロボットソリューション」は、AIを用いた自律型対話ロボットと遠隔操作型アバターロボットの双方の機能を搭載している。空港や駅、商業施設などで様々なコミュニケーション業務を担うことができるため、施設の利便性向上に貢献し新たな接客スタイルを提供する。

「案内ロボットソリューション」の機能

1:自動案内・多言語対応

規定された自動発話(コマンド発話)と、LLM(大規模言語モデル)を活用した自然言語処理により、柔軟かつ高度な自動対話を実現。多言語に対応しているため、国内外の多様な訪問者に対してもスムーズなコミュニケーションを行える。また、遠隔操作でロボット内蔵のマイクを介した発話やテキスト入力による発話を選択できるため、必要に応じて安心・安全な運用が可能である。

2:オリジナルのQ&Aを学習可能

施設内情報や周辺エリアの観光情報など日頃の案内業務で蓄積されたノウハウやスキルをQ&Aのナレッジデータとしてあらかじめロボットに学習させることができる。このナレッジデータの構築手法は、RAG(Retriever-Augmented Generation)とよばれるLLMの回答精度を高める技術を用いて構築しており、訪問者からの発話を解析し、オリジナルのQ&Aデータベースから最適な回答を自動的に検索し、適切な情報を素早く提供する。

3:映像情報を用いた多様な対応

ugoに搭載されたカメラ映像の情報から状況を分析します。これにより、訪問者に対して臨機応変な対応が可能になる。

施設概要

施設名称 エキュート秋葉原
開発運営 株式会社JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー
開業予定 2025年4月
施設所在地 〒101-0021 東京都千代田区外神田1丁目 JR秋葉原駅1階(改札内)
店舗面積 約900㎡
想定店舗数 約20店舗


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ロボスタ編集部

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