スーパーのベルクが埼玉と群馬の10店舗でストアロボット「Armo」を導入 既存店舗では想定を上回る成果

MUSEは同社が開発したストアロボットの製品版モデル「Armo One」(Armo)が、スーパーマーケットを運営するベルクの埼玉県及び群馬県の10店舗に導入されたと発表した。

既存店舗である埼玉県内の和光西大和店および北坂戸店においては2024年6月から開始しており、残る8店舗については2025年2月以降運用を開始する。既存店舗での想定を上回る成果を上げたことを受け、この導入拡大が実現した。

ストアロボット「Armo」とは?

「Armo」は、ロボットと店内データの活用を組み合わせることで、小売店舗における人手不足の解消と売り場の活性化を同時に実現するプラットフォーム。

拡張ユニットを交換することで、品出しや売り場画像の収集など、複数の業務を1台で行うことが可能。さらに、「Armo」が収集した売り場データは、クラウドサービス「Eureka Platform」に蓄積され、小売業者やメーカーがリアルタイムで商品棚の画像や欠品、棚割の乖離などの解析結果を確認することができる。これにより、店舗運営の効率化や最適な棚割りの作成を支援する。

この結果、店舗では品出しの最大30%の工数が削減でき、さらにマルチユースで活用することによって5倍程度のROIを実現することが可能となる。

店舗運用の事例動画

株式会社ベルク 取締役 システム改革部長 原田氏 コメント

2023年6月より、ストアロボット「Armo」の検証を進めてきました。その背景は、小売業の課題である品出しや商品搬送業務の負荷軽減です。これは、今後加速する人手不足や賃金上昇への対策になる一方で、従業員の働きやすさにも繋がると考えています。この改善を通じて、これまで以上にお客様に支持される店舗、売場づくりを進めて行きたいと思っています。
 
そして、2024年6月に2店舗を選定し、運用検証と改善に取り組みました。その結果、安全かつスムーズに店舗オペレーションに組み込まれ、当初我々が想定していた以上の成果を上げることができました。この検証結果を受けて、店舗数を10店舗(次ページ記載)に拡大し水平展開を行っております。現在は主に品出し業務に活用していますが、今後は売場の棚画像可視化や販促業務など多用途での活用をMUSE社と一緒に検討、構築して行きたいと考えています。


拡大導入する10店舗

店名:北坂戸店(継続) (埼玉県坂戸市末広町20番地2 )

店名:和光西大和店(継続)(埼玉県和光市西大和団地4番1号)

店名:すねおり店(埼玉県鶴ヶ島市大字脚折1513-1)

店名:南古谷店(埼玉県川越市大字並木264-1)

店名:川越東田町店(埼玉県川越市東田町4-26)

店名:東松山新郷店(埼玉県東松山市新郷49番1)

店名:川越小仙波店(埼玉県川越市小仙波町3丁目16番地3)

店名:坂戸石井店(埼玉県坂戸市石井2705-3)

店名:鶴ヶ丘店(埼玉県鶴ヶ島市大字鶴ヶ丘276番地1)

店名:クルベ竜舞店(群馬県太田市竜舞町5002)


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ロボスタ編集部

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