単一機能ではなく複数業務をこなすストアロボット製品版「Armo One」をMUSEが発表 品出し・棚画像の取得・顧客対応・商品PRなど

MUSEは、ストアロボットの製品版モデル「Armo One」を発表した。これに伴い、実際の店舗で「Armo One」を一定期間検証できる事前検証プランの提供も開始する。なお、「Armo One」は2025年3月より出荷予定。


ストアロボットArmoとは

「Armo」は、小売店舗の人手不足解消と売り場の活性化を目指したロボティクスプラットフォーム。拡張ユニットの交換により、品出し支援のみならず売り場の画像データの収集など、マルチユースで業務をこなすことが可能。


また、「Armo」が収集した売り場画像データは、クラウドサービス「Eureka Platform」上で可視化・データベース化される。これによって、リアルタイムで商品棚の画像や解析結果(欠品や棚割乖離など)を確認でき、業務の効率化や最適な棚割りの作成に活用できる。


これまでのロボットは、搬送、警備、清掃など単一業務に特化していたが、店舗の作業者は複数の業務を同時並行で行うため、単一業務のみに特化したロボットでは省人化が難しいという課題があった。そこで「Armo」は、ロボット自体を低コスト化し、拡張ユニットを組み合わせることで、1台で1日の多様な業務(品出し、棚画像の取得、顧客対応など)を効率的に実行できるように設計されている。



さらに、店舗内には消費者の購買行動など、貴重なデータが蓄積されており、「Armo」を活用してこれらの情報を効率的に収集・データベース化する。このデータは、流通業界における営業やマーケティングのための分析ツールとしても活用でき、小売企業にさらなる付加価値を提供する。

ストアロボット「Armo One」の従来からの改良点

製品版「Armo One」は従来のプロトタイプに比べ以下の点が改良されている。
・ロボット本体の信頼性、耐久性の向上
・ロボットの安定走行、よりスムーズな走行制御
・ロボット本体ボタンでの発進・停止、ホーム(バックヤード)への帰還
・導入先側でのマップ作成・管理
・稼働状況のモニタリング

MUSEについて

MUSEは「ロボットで世界の人々に、インスピレーションを」をミッションとして、ロボットを使う「人」に光をあて、本来の人間の力(創造性、ひらめき、優しさ、コミュニケーション)にインスピレーションを届ける、という思いから設立。従来のロボット導入の主な目的である省人化や人件費削減ということだけではなく、よりロボットに求められる+αを追求して、様々な付加価値を与えられるような製品開発を目指すとしている。

関連サイト
株式会社MUSE

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ロボスタ編集部

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