神戸地下街「さんちか」の警備役にロボット「SQ-2」がデビュー、実証実験を開始 安心して利用できる環境づくりへ

神戸地下街株式会社、TC神鋼不動産サービス株式会社、SEQSENSE株式会社の3社は、神戸地下街「さんちか」において、警備ロボットの実証実験を開始すると発表した。期間は2025年7月11日から11月30日まで。

実験では、最新技術を活用したロボットと人との協働による高レベルな警備の実現を目指す。利用者や来場者が安心して施設を利用できる環境づくりに向けて、3社が連携して取り組む体制を構築した。

さんちかで運用中のSQ-2


警備員不足の解決と労働環境改善に向けた取り組み

本実証実験は、少子高齢化や将来的な人手不足といった社会課題を背景に実施される。特に警備業界では警備員不足や労働環境改善が喫緊の課題となっており、自律移動型ロボットによる警備システムの導入がその解決策の一つとして注目されている。

今回の実験では、立哨監視業務や自律移動による巡回監視・点検業務の検証を行う。同時に、音声アナウンス・電光掲示板機能による警戒、注意喚起およびイベント情報等の案内についても検証を進めていく。


「SQ-2」の強みは動体検知や環境変化の検出

ロボット開発を担当するSEQSENSEは、日本国内で自律移動型ロボットの製造・開発を手がける企業だ。同社はソフトウェア、ハードウェア、クラウドシステム、サービス設計から導入に関わるコンサルタント業務まで自社で一貫して対応している。

主力製品である警備ロボット「SQ-2」シリーズは、2025年5月時点で全国70台以上の導入実績を達成。実用性の高さが証明されている。「SQ-2」の特徴は、3D LiDARを搭載し、詳細な3次元マッピングや動体検知、環境変化の検出ができることだ。


今回の実証実験により、地下街という特殊な環境での警備ロボット運用に関する知見が蓄積され、今後の警備業界におけるロボット活用の拡大が期待される。


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