ugoが警備機能に関する大型アップデートを実施 AI技術を活用した新たな警備機能が追加

ugoは、2025年3月3日に同社が開発をしているロボット「ugo」および「ugo platform」の警備機能に関する大型アップデートを実施した。今回のアップデートにより、AI技術を活用した新たな警備機能が追加され、施設警備の利便性と効果が一層向上する。また警備機能のアップデートに加え、「ugo mini」の警備利用展開を開始した。
新機能の主な概要
1:AI警備機能「asilla for ugo」
「asilla for ugo」は、アジラ社の高度なAI技術から警備ロボット「ugo」に必要なAIのみをセレクトしたオプション機能で、エッジPCオプションの「ugo +edge AI」を搭載した「ugo Pro」に「asilla for ugo」を組み合わせることで、迷惑行為や車椅子などをリアルタイムで検知できる。検知した場合は設定したFlowが実施され、高度な防犯・見守りが可能になる。
2:長時間録画機能の追加
長時間録画機能が「ugo Pro」に搭載され、「ugo」のカメラから取得した映像を10分毎に録画し、最大1ヶ月分の記録をロボット本体に保存できるようになった。録画データはロボットから「ugo Portal」上にアップロードすることで、後から確認することができる。この機能により、監視カメラとしての役割を一層強化し、見逃しを防止することができる。尚、長時間録画機能はugo Pro G4 以降の機種にのみ使用できる機能となっており、2024年10月出荷分から標準搭載されている。
3:コールボタンによる呼び出し機能(2025年4月正式リリース)
新たに追加された「コールボタン」は、ロボットの前に立った人物がボタンを押すことで、防災センターに直接連絡し、警備スタッフを呼び出すことができる機能。このコールボタンを使用すると、現場に駆けつける前に、遠隔で状況を確認している警備スタッフが緊急性の有無を判断する。
警備スタッフは「ugo」を介して周囲の状況を確認し、緊急対応が必要かどうかを即座に決定できるため、現場に赴かずとも状況を把握し、最適な対応を迅速に行うことができるため、少人数での警備体制が実現し効率的な運用が可能となる。
4:生成AIによる自動案内機能(2025年4月正式リリース)
生成AIによる自動案内機能により、施設内での案内業務を「ugo」自身で行うことができるようになる。来訪者の質問に対してAIを活用して回答することが可能となり、警備員の負担が大幅に軽減される。
さらに「ugo」に答えてほしいオリジナルのQ&Aのデータをユーザー自身で追加することができ、施設ごとに適切な回答をすることが可能になる。また、会話の履歴がチャット形式のデータで残るため、質問の傾向を分析したり、不足しているデータを見つけることに役立つ。
「+Edge AI」は「ugo Pro」および「ugo Ex」に搭載が可能。
「ugo mini」警備領域で展開を開始
「ugo mini」は、点検に加え警備領域での活用を拡大する。小型ながら高い機動性を備え、狭い通路やエレベーターなどの制限されたエリアでもスムーズに移動できるため、広範囲にわたり細部に渡る監視が可能となる。
また、コンパクトな設計を活かし、人が行き交うオフィスや商業施設では違和感なく運用できるほか、静音性を活かしたホテルや介護施設での見守りや警戒巡回にも適しており、運用の柔軟性に優れたモデルとして活用が期待できる。
「ugo mini」の特徴・ポイント
コンパクト設計と高い移動性能
スリムな車体構造により狭い通路や障害物が多い場所でもスムーズに移動でき、軽量かつ省スペースを実現しながら安定した走行性能を実現。
伸縮自在なテレスコピックポール
最大186cmまで自由に伸縮できるポールを搭載し、天井付近や高所の点検も容易に行える。
高い拡張性
ジンバルカメラを標準搭載し、メーター画像を読取るAIと連携してデジタル化できたり、サーマルカメラや環境センサーを追加可能なUSBポートを備え、多様なニーズに合わせてカスタマイズが可能。
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