
総合ビルサービスを提供している大成株式会社は、2025年4月9日、大阪の百貨店「阪急うめだ本店」にアバター警備ロボット「ugo TSシリーズ」が追加導入されたことを発表した。
阪急阪神百貨店は2022年より「ugo」(ユーゴー)を活用しており、追加導入によるさらなる活用範囲の拡大をしていく見込みだ。
「立哨モード」を追加したugoの業務内容
警備業界ですすむ人手不足の深刻化を受け、阪急阪神百貨店では2022年よりugoを導入。「ロボット警備」という新たなアプローチに対して、従業員や来店者の理解を深めることで課題解決を進めてきた。
阪急阪神百貨店は徐々にロボットによる警備が日常に溶け込んできた手応えを受け、今回ugoの活用範囲を拡大し、「立哨警備」「店舗内巡回警備」への活用すべく追加導入をしたという背景だ。
・立哨警備
人通りの多い出入口やエスカレーター付近に警備員を立たせ、周囲の警戒・監視を行う「立哨警備」。
ugoに新たに追加された「立哨モード」は、安全を確保しながら左右に旋回することで、周囲を警戒する様子をみせる。
この“見せる警備”は単なる監視カメラとロボットの違いを訴求できるポイントだろう。
・店舗内巡回警備
店舗内の巡回警備を「ugo」が行うことにより、店内の保安・防犯体制を強化するモード。不審な行動の早期発見や来店客への安心感向上を実現する。店舗環境の安全性を一層高め、より安心して買い物ができる空間づくりをサポートする狙いだ。
ugoを使ったサービスを提供する大成は今後もロボット技術を活用した警備の効率化・高度化を推進し、人とロボットが共存する新たな警備体制の構築を目指していくという。
大阪万博でセキュリティ面の確保に注目が集まるなか、「ものものしく制服を着込んだ警備員」の密度を高める以外のアプローチが「百貨店での買い物体験」のUXをどう変えていくのかに注目していきたい。
【アバターロボット“ugo TSシリーズ”とは】
「ugo」 は従来の単純なアバターロボットと完全自動化ロボット双方の利点を併せ持つ次世代型ハイブリッドアバター警備ロボット。2本のアームと高さ調整により遠隔で様々な業務を行う。アームを使用することで、エレベーターのボタンを操作しフロア移動を可能としていることが特徴。さらに、AIによる自律走行機能により、自動巡回も行うことが可能だ。
立哨や巡回など、施設警備における基本業務を警備員から警備ロボットに代替することで、警備業界の人手不足の解消や、人とロボットが行う効率的な警備体制の構築を目指す。
ugoが警備機能に関する大型アップデートを実施 AI技術を活用した新たな警備機能が追加
ローカル5GとLTEを比較 NTT東日本がロボット運用基盤の展開へ 既設エレベータとの連携を発表 地域ミライ共創フォーラム
大阪メトロ梅田駅でNTTの生成AI「tsuzumi」と案内ロボット「ugo」で多言語対応の社会実験 大阪・関西万博に向けて
NVIDIAのイベントで生成AI対応「ugo +edge AI」を展示 ロボットに生成AIをどう活用する? ugoの松井CEOに聞く
ugoに関する記事
この記事を読んだ人におすすめ
-
ugoが警備機能に関する大型アップデートを実施 AI技術を活用した新たな警備機能が追加
-
NVIDIAのイベントで生成AI対応「ugo +edge AI」を展示 ロボットに生成AIをどう活用する? ugoの松井CEOに聞く
-
ugoが認定資格「ugo Robotics Specialist」を創設 ロボットの導入推進と資格取得者のキャリアパス拡大を支援
-
大阪メトロ梅田駅でNTTの生成AI「tsuzumi」と案内ロボット「ugo」で多言語対応の社会実験 大阪・関西万博に向けて
-
警備・清掃ロボットがセキュリティシステムと連携 深夜の無人オフィスでもロボット単独でセキュリティを解除して行動 大和ハウスG
-
生成AI搭載の業務DXロボット「ugo」が秋葉原駅のエキナカ施設で接客・案内キャストに正式採用 緊急時の一次対応も
-
話題のヒューマノイドが歩き回る!犬型ロボや警備ロボ、搬送ロボなどが集結 GMO AIRが社内向けロボット体験会を開催
-
ソフトバンクが通信にAIを活用「AI-RAN」を四足歩行ロボットでデモ!生成AIやLLMでどう変わる?AITRASとNVIDIA AI Enterprize
-
札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」で警備ロボットの実証実験 有人警備の代替効果や付加価値を具体的に検証
-
自動点検ロボット「ugo mini」とメーター読み取り「hakaru.ai byGMO」が正式連携を開始