IoT技術を搭載した「スマートバス停」熊本駅白川口駅前広場9か所に採用 2021年4月より運用開始
IoTによるビジネス変革を推進する株式会社YE DIGITALは、西鉄エム・テック株式会社と共同開発したIoT技術を搭載した高機能なバス停「スマートバス停」が熊本駅白川口駅前広場9か所に採用され、2021年4月より運用開始することを発表した。
スマートバス停とは
デジタルサイネージにバスの運行時刻表はもちろん、その他の告知文や広告などをリアルタイムに表示できるバス停のこと。特定の曜日や時間帯の時刻を大きく、わかりやすく表示できるなど、ユーザーの利便性向上にも寄与する機能を備えている。また、遠隔で操作できることから時刻表等の貼り替え作業が不要となるため、働き方改革にも効果が期待される。2018年からスマートバス停の実証実験を始め、2020年9月16日現在は全国23箇所へ導入が進んでいる。
熊本市で条例改正 施設維持のために広告掲出が可能に
熊本市では国土交通省の屋外広告物条例ガイドライン改正に伴い、「熊本市屋外広告物条例」が改正され、屋外広告物禁止地域内のデジタルサイネージであっても、時刻表等の公益上必要な施設の維持に広告収益を充てる場合は広告掲出が可能となった。これに伴い、広告収益の一部をバス事業者がスマートバス停の維持管理に充てることができるようになった。
バス乗降場7か所におけるスマートバス停の運用は熊本県内のバス事業者5社(熊本都市バス、九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス)にて行われ、熊本駅前電停2か所の運用は、熊本市交通局が行う。なお、広告代理店としてバス事業者がJR九州エージェンシーと協議を進めている。
今回の熊本駅白川口駅前広場への採用を皮切りに、YE DIGITALは地方自治体との官民連携強化を図り、スマートバス停の社会実装を進めていく。
「熊本駅白川口駅前広場整備事業」について
熊本駅周辺の再開発とともに、熊本駅白川口駅前広場もJRや市電、バスなど公共交通の交通結節点として、乗換利便性を高めるため、乗降場の整備が進められている。機能的で開放的な空間にするため、見やすい案内サインの設置やイベント開催ができるようなスペースを設けるなど、賑わい溢れる場になるよう計画されており、2021年に完成予定。
【交通結節機能の強化】
・JRや市電、バスなどの公共交通の乗換利便性を高めるために、乗降場の集約や適切な配置などを図ります。
・雨の日でも安心して移動できるように、雨よけなどの上屋を各乗降場や歩行者動線上に整備します。
【機能的で開放的な空間の創出】
・新たにイベントなどが開催できるスペースを設けることで賑わいを創出します。
・熊本の陸の玄関口として、駅を利用される観光客や市民が集い・憩うことのできる空間を創出します。
・災害時には帰宅困難者などの一時避難場所、復旧・支援活動の拠点となる空間を創出します。
「熊本駅白川口駅前広場整備事業」について
ABOUT THE AUTHOR /
山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。