生徒一人ひとり専用のカリキュラムを作成するAI先生「atama+」 生徒の問題解答数が1億件を突破 理解度を上げるAIのしくみを解説

atama plusは生徒一人ひとりに「自分専用カリキュラム」を作成するAI先生「atama+」(アタマプラス)で学ぶ生徒の累積問題解答数が1億件を突破し、2019年10月時点の1,000万件から、1年で10倍以上となったことを発表した。なお、「atama+」は2020年10月27日時点で、全国の塾・予備校2000教室以上に提供されている。


教育を一人ひとりに最適化するAI教材「atama+」

atama+は膨大な学習データに基づいて、AIが一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成することで、効率的な学習を実現するプロダクト。ある単元の習得には学年・教科を越えて関連する単元の理解が欠かせない。しかし、生徒が苦手とする単元に対して、根本的にどこでつまずいているのかを、人間が精緻に特定するのは困難。

atama+のAIは生徒が学習した問題の正誤に加えて、過去の学習履歴や関連する単元の習熟度、前回の学習からの忘却度など、さまざまな学習データから分析した生徒の理解度から、つまずきの根本原因を特定し、一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成する。


atama+のAIの仕組み

例:「2次関数」を苦手とするアタマさんとプラスさんの場合
高校1年生の数Ⅰで習う「2次関数」の習得には、「1次関数」や「方程式の解き方」、「比例の式」といった100以上もの関連する単元の理解が必要。

atama+のAIは、2次関数の習得に必要な各単元について、膨大な学習データをもとに一人ひとりの理解度を分析し、アタマさんは「比例の式」の理解が不十分である、プラスさんは「方程式の解き方」を忘れている、といったように一人ひとりのつまずきの根本原因を特定する。



判定した一人ひとりの理解度をもとに、AIが「2次関数」を効率的に習得するための自分専用カリキュラムを作成。講義動画や演習問題といった教材の難易度や分量、学習する順番に至るまで、すべて一人ひとりにあわせた内容が提案される。例えば、アタマさん、プラスさんの両者が同じ2次関数の問題を間違えても、アタマさんは「比例の式」の「講義動画」、プラスさんは「方程式の解き方」の「演習問題」というように、一人ひとり異なる教材が提案される。なお、生徒が問題に取り組むごとに、AIがリアルタイムに理解度を判定し、常に個別最適化したカリキュラムが提示される。


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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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