地図を活用した小学校向けプログラミング教材「まなっぷ」ゼンリンが提供開始 Scratchを採用し、7つの学習指導計画案を収録

株式会社ゼンリンは小学校の様々な単元や学校行事で使えて、社会科や総合学習などの既存教科の学びにつながる、地図を活用したプログラミング教材「まなっぷ」を新たに提供することを発表した。


地図を活用したプログラミング教材「まなっぷ」

「まなっぷ」は地図を活用したプログラミング教材。学校現場で最もメジャーなプログラミングソフト「Scratch」のUIを採用し、ブロックを組み合わせてプログラミングを行うことで、写真や地図記号の表示、線の描画など、地図上で様々な表現ができる。順序を考えながらブロックを組立ててプログラムを作る中で、プログラミング的思考を学習できる。また、自分の作成したプログラムを発表したり、他の児童と見せ合ったりすることで、より良いプログラムの組み方を学び合うなど、対話につながる。なお、地図に関しては、高度なデザイン性とカスタマイズ性を有するMapbox社のAPIを利用している。


「まなっぷ」には教材を使った指導の流れやプログラミングの組み方例が掲載された「学習指導計画案集」がセットで提供される。学習指導計画案集には福岡教育大学 小田泰司教授監修のもと、単元の学習の狙いを達成でき、学びが深まる指導の流れの例と、プログラミングの組み方例を掲載。提供開始時には3~6年生の7つの単元の学習指導計画案を収録し、これらの単元以外にも、地図を使う様々な授業や学校行事で使用できる


収録している7つの単元の学習指導計画案


「まなっぷ」を利用した先生や児童の声

「まなっぷ」を4年生の総合的な学習の時間「地域の防災」で使った先生からは、プログラミング教育の目的となる「児童が主体的に考え、グループでの対話を通じて試行錯誤と問題解決を実践する」を実現することができたという声があった。


4年生の総合的な学習の時間「地域の防災」で「まなっぷ」を利用(世田谷区立烏山北小学校)

「まなっぷ」を授業で使用している様子

「まなっぷ」を授業で使用している様子
【先生の声の例】
・子どもたちが教え合いながら、工夫して問題解決していた
・指導計画案があることで、授業の準備がしやすかった
・論理的思考を地図上で視覚的に学べた

【児童の声の例】
・最初は難しかったけど、先生やお友達に教えてもらったり、助け合ったりして作れた
・キャラクターを動かせたのが楽しかった、他の授業でもやりたい
・地図を見やすくするために色々な工夫ができることが分かった

地図活用プログラミング教材「まなっぷ」授業風景



「まなっぷ」開発の背景

2020年度より小学校でのプログラミング教育が必修となり、既存の教科にプログラミング教育を取り入れ、児童のプログラミング的思考を育成することや、授業の学びを深めること等が求められている。ゼンリンが小学校に対して行った独自調査(2020年10月~11月、全国の小学校14校において、「まなっぷ」を使った授業と先生へのアンケート)によると、「既存の教科へのプログラミング教育の取り入れ方」に不安を持つ先生が多いことが分かりました。また、“プログラミング教材に求めること”について、「各教科の学習指導要領に沿っていること」、「既存教科の学びが深まること」、「複数学年・複数教科で利用できること」の声が多いことが分かった。

地図は社会、総合学習などの教科に加えて、修学旅行や遠足といった学校行事など、小学校で幅広く利用されている。汎用性が高い地図を活用し、且つ学習指導要領に沿ったプログラミング教材をゼンリンが提供することで、各教科へのプログラミング教育の取り入れ方に悩む教育現場に貢献できると考えている。また、「まなっぷ」は、これらの社会背景に着目したゼンリンの社員が、地図を活用した学習ソフトのアイデアを社内のビジネスプランコンテストでプレゼンテーションしたことがきっかけで、商品化に至った。


2022年3月末まで「まなっぷ」を無料提供

ゼンリンは「まなっぷ」を2022年3月末まで無料提供することで、教育市場における認知拡大を目指す。また、今後は予習・復習のための一般家庭向け教材や塾向け教材など、周辺市場への商品展開を進めていく。なお、2022年度から、1校あたりの年間ライセンス費39,600円/年(税抜)にて販売予定。

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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