NVIDIAは創業者/CEOであるジェンスン フアン氏(Jensen Huang)が、NVIDIAのテクノロジカンファレンスである「GTC2021」(以下、GTC21)に、AIの著名なパイオニアであるヨシュア ベンジオ氏(Yoshua Bengio)、ジェフリー ヒントン氏(Geoffrey Hinton)および、ヤン ルカン氏(Yann LeCun)をスピーカーとして招いたことを発表した。
GTC21は4月13日午前0時30分(日本時間)より、フアン氏の基調講演のライブストリーミングを皮切りに開催される。GTCには10万人以上の開発者、ビジネスリーダー、クリエイターなどが登録し、そのなかには、データセンターインフラストラクチャに関わる、企業の最高責任者クラスの人々、およびITプロフェッショナルも含まれる予定。基調講演の視聴の有無にかかわらず、登録は無料。(※訂正 基調講演の開始時間を1時30分と掲載していましたが、正しくは0時30分です。3月25日に修正しました)
【GTC21のトピック】
ベンジオ氏、ヒントン氏、ルカン氏について
ベンジオ氏はモントリオール大学教授兼モントリオール学習アルゴリズム研究所所長であり、ヒントン氏はトロント大学の教授にしてGoogleの研究者、ルカン氏はニューヨーク大学の教授にしてFacebookのチーフ AI サイエンティスト。
ベンジオ氏、ヒントン氏およびルカン氏は、ディープラーニング革命を実現させたブレークスルーにより、コンピューティングのノーベル賞と呼ばれている、2018 ACM チューリング賞を受賞している。3人の業績によりAIテクノロジは急速に普及し、現在、AIは顔認証や自然言語処理、自律動作マシンに至る、さまざまな分野で世界中にわたって活用されている。
ジェフリー ヒントン氏のセッション
How to Represent Part-Whole Hierarchies in a Neural Net [S33159]
ヤン ルカン氏のセッション
Presentation by Yann Lecun – Coming Soon [S33268]
ヨシュア ベンジオ氏のセッション
Human-Inspired Inductive Biases for Causal Reasoning and Out-of-Distribution Generalization [S32760]
上記の 3 人のチューリング賞受賞者に加え、以下の著名な人々もセッションを行う。
ジョン ボウマン (John Bowman) 氏 (Walmart 社 データサイエンス担当取締役)
スーミス チンタラ (Soumith Chintala) 氏 (Facebook 社リサーチ エンジニア)
ルネ ハース (Rene Haas) 氏 (Arm 社 IP プロダクト グループ担当社長)
ガネーシュ ハリナス (Ganesh Harinath) 氏 (Verizon 社エンジニアリング、5G MEC、AI プラットフォーム担当バイスプレジデント)
ダフニー コラー(Daphne Koller) 氏 (Insitro 社創業者/ CEO、Coursera 社共同創業者)
ジェス レビンソン (Jesse Levinson) 氏 (Zoox 社共同創業者/ CTO)
キム リブレリ (Kim Libreri) 氏 (Epic Games 社 CTO)
ダニエル マーフェルド (Danielle Merfeld) 氏 (GE Renewable Energy 社バイスプレジデント兼 CTO)
アベイ パラスニス (Abhay Parasnis) 氏 (Adobe 社 CTO 兼ドキュメント クラウド担当チーフ プロダクト オフィサー)
クリシュ プラサード (Krish Prasad) 氏 (VMware 社クラウド プラットフォーム事業部ゼネラル マネージャー)
ラケル ウルタスン (Raquel Urtasun) 氏 (トロント大学教授)
ヒルデガルト ヴォートマン (Hildegard Wortmann) 氏 (Audi AG 社取締役)
上記以外にも、Alibaba や Amazon、Bayer、Citibank、Google、Grubhub、ハーバード メディカル スクール、Hyundai Motor Group、IBM、LinkedIn、MIT、Morgan Stanley、オークリッジ国立研究所、プリンストン大学、Salesforce、ソフトバンク、Spotify、スタンフォード大学、Volkswagen AG といった、数百の組織のリーダーたちも講演予定となっている。
NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン氏は、次のように述べている。
GTCについて
GTCはAI、データサイエンス、ハイパフォーマンス コンピューティング、グラフィックス、エッジ コンピューティング、ネットワークおよび自律動作マシンといった分野の最先端の研究をサポートしている唯一無二のイベント。GTCでは開発者、研究者、ビジネスリーダーおよび学生向けに、様々なライブおよびオンデマンドのセッションが行われる。
近年、このイベントではクラウドとエンタープライズ コンピューティングにより焦点を当てている。それはAIのブレークスルーがこの分野で開発され、展開されることが多くなっていることが背景にある。基調講演とその他のセッションは、AI、機械学習および自然言語処理といった最新のワークロードに対応する、安全かつ高速化されたデータセンターを構築する方法についての最新情報を企業の最高責任者クラスの人々およびITリーダーに提供する。
参加者はプレゼンターおよび他の参加者とさまざまな方法で交流することができる。Connect with Expertsのセッションでは参加者は特定の話題を選んで申し込み、米国、ヨーロッパおよびアジアにいる、NVIDIA のその分野のエキスパートと質疑応答することができる。Dinner with Strangersでは、さまざまなトピックスごとに分かれ、カジュアルな、司会者付きの少人数のグループでの会話に参加することができる。また、参加者はイベントの開催期間、他の参加者およびプレゼンターを検索し、それらの人々にコンタクトすることも可能。
開発者はNVIDIAのDeep Learning Institute によるワールドクラスのトレーニングを通じて、新たなスキルを獲得する機会を得ることができる。DLIコースでは徹底したトレーニング、ハンズオンでの演習および NVIDIA 開発プラットフォームの利用によって、パワフルな学習体験を得ることができる。また、DLIワークショップでは、ディープラーニングの基本から自然言語処理、アクセラレーテッド コンピューティングにまで至る、多様なトピックスが対象。短時間のラボでのハンズオン トレーニング セッションは、GTC への登録により、無料で参加することができる。丸1日のワークショップの価格は249ドル(約27,106円)となっている。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。