自動除菌ロボットの実証実験が各地で 藤井寺市保健センターが中西金属「R-Paca」で実施 公民連携で安心・安全な街づくり

自動除菌ロボットの実証実験や導入が各地で始まっている。藤井寺市保健センターでも実証実験が行われた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり人々は感染のリスクを少しでも軽減させるため、こまめな手洗い・消毒に気を抜くことができない日々を送っている。このような中、ベアリングのリテーナーで世界トップレベルのシェアを誇る部品メーカー、中西金属工業株式会は、社会課題・地域課題に対する新たなアプローチを目的として、公民連携に力をいれている大阪府藤井寺市と連携して、自動除菌ロボット「R-Paca」の実証実験を実施。同実証実験を契機として、今後は藤井寺市と様々な分野に関しての連携を検討していくとの考えを発表した。

自動除菌ロボット「R-Paca」

同社は、大手高度医療機器メーカーTime Medical社(タイム・メディカル)が開発する自動除菌ロボット「Intelligent Sterilization Robot (ISR)」の日本市場における展開に向けた業務提携を行っており「R-Paca」は国内展開時の名称となっている。なお、同ロボットの日本市場における展開後、今回が初の実証実験となる。



公民連携による実証実験

藤井寺市(人口約64,000人)は様々な社会課題に対して公民連携のワンストップ窓口「企業パートナーシップデスク」を設置しており、全国をリードするような先進事例を藤井寺モデルとして取り組んでいきたいという思いと、市民の「お一人お一人が安心して施設をご利用していただきたい」という思いから、同実証実験に協力した。

なお、実際に使用した藤井寺市職員へのアンケートでは、「夜間に普段行う事ができない床や壁の除菌ができてよかった。」「操作方法は分かりやすかったです。タッチパネルで直感的に操作でき、日頃R-Pacaのような製品の操作を行っていない人でも起動やセッティングなど容易に操作ができました。」「このような除菌機能が搭載された製品を使用して日々除菌作業をしていることが分かれば、施設の利用者の方々にも安心して施設に来ていただけるのではと感じました。」などの回答があった。

藤井寺市長 岡田一樹 氏

藤井寺市では、令和2年に企業パートナーシップデスクを立ち上げ、多様化する社会課題に対し、企業や大学と公民連携で取り組んでいます。本市は大阪市のベッドタウンとしても知られており、全国でも5番目に小さい市域という特色を活かして、様々な実証実験を行い、「藤井寺モデル」として全国に波及させていくことで、持続可能な社会の実現に取り組んでまいりたいと考えております。
今回、中西金属工業株式会社様と連携させていただき、本市をフィールドとして、喫緊の課題である「新型コロナウイルスに対して、市民の方々に如何に安心・安全を担保・提供できるか」というテーマに対して、ともに取り組ませていただきました。今後も、このような先駆的な実証実験をはじめ、中西金属工業株式会社様と公民連携の取り組みを行ってまいりたいと考えております。



▼ 実証実験概要

導入ロボット 自動除菌ロボット「R-Paca」
導入場所 藤井寺市立保健センター内「ロビー」と「集団検診室」
導入効果 日中は「除菌液散布」にて、人に触れても害がない除菌を行い、夜間はタイマー機能を活用して除菌効果が高い紫外線UV-Cを照射し、W除菌にてセンターの清潔を保った。走行ルートや除菌ポイントをあらかじめセットしておくことで施設に働いている医療スタッフの仕事を妨げることもない。

(左) 除菌場所:ロビー、(右)除菌場所:集団検診室




自動除菌ロボット「R-Paca」特長

除菌効果が高い 紫外線UV-Cを照射する同ロボットは、高度な障害物検知機能と障害物回避技術により安全に配慮した自律走行を実現。専用アプリによりタブレットでの操作が可能となっている。また、ロボット本体に内臓された3Dカメラで稼働状況の確認作業もできる。

除菌効果が高い 紫外線UV-Cを照射

紫外線の波長域の中で最も殺菌力が高いとされるUV-C254nmを照射するユニットを搭載。除菌剤噴霧との組み合わせによるW除菌で非常に高効果の除菌力を発揮。



安全性に配慮した自律走行を実現

高度な障害物検知機能と障害物回避技術で、安全に除菌作業を行える。また、走行中は上部が縮み、高さが低くなることで転倒を防止。



専用アプリによりタブレットでの操作が可能

マッピング機能により、タブレットを使って走行ルートや除菌ポイントを簡単に設定できる。紫外線照射や除菌剤噴霧時間もタブレットでタイマー設定することで夜間の無人稼働も可能だ。

稼働状況の確認作業

ロボット本体には3Dカメラも内蔵されているので、除菌作業の様子をタブレット上で確認することもできる。



最適な除菌剤を選択可能

過酸化水素や次亜塩素酸、二酸化炭素など、目的に合わせて除菌剤を取り替えることが可能。

企業パートナーシップデスクについて(公式サイト内)
https://www.city.fujiidera.lg.jp/soshiki/seisakukikaku/seisakusuishin/partnershipdesk/11255.html

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ロボスタ編集部
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