フェアリーデバイセズの首に掛けるウェアラブルデバイス「THINKLET」がNSSOLの作業支援ソリューションに対応

日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)とフェアリーデバイセズ株式会社は、作業現場での生産性と安全性の向上をITで支援するためのソリューション開発において協業する。
「THINKLET」はフェアリーデバイセズが開発した首に掛ける(頸部)ウェアラブルデバイス。NSSOLは同社が提供している「IoXソリューション」である現場の安全モニタリングソリューション「安全見守りくん」、遠隔作業支援ソリューション「ARPATIO」(アルパティオ)の適合デバイスとしてTHINKLETをラインナップに加えて提供していく。


「THINKLET」とは

「THINKLET」はヒトとAIをつなぎ、機械との協働を実現する新しい形を目指すデバイス。4G LTE、Wi-Fi、AIチップ、広角カメラ/高性能マイク、各種センサーを搭載し、装着者が見ているものや、聴いていることをリアルタイムにデータ化し、情報活用を可能とする。また頭ではなく頸部に装着することで、現場作業時の作業者への負担を軽減すると同時に、内蔵カメラでの安定的な一人称視点での撮影を可能とし、複数の高性能マイク制御とエッジ音響処理によって騒音下でのクリアな音声抽出が可能としている。

フェアリーデバイセズのウェアラブルデバイス「THINKLET」

NSSOLは同社が提供している「IoXソリューション」である現場の安全モニタリングソリューション「安全見守りくん」、遠隔作業支援ソリューション「ARPATIO」(アルパティオ)の適合デバイスとしてTHINKLETをラインナップに加えて提供していく。



NSSOLの作業支援ソリューション

NSSOLが提供する「安全見守りくん」は、2017年の販売開始よりこれまで日本製鉄をはじめとした、大規模なプラントを有する鉄鋼、金属、化学、重工業、電力、製紙を中心に30サイト・数万人以上の顧客に利用されてきた。安全を第一とした現場の作業支援を実現するソリューション。作業者の動態検知、位置情報管理等の基本機能に加え、携帯ガスセンサー連携、Wi-Fiカメラ連携など、現場ニーズをもとにしたエンハンスを継続的に実施しているという。
遠隔作業支援ソリューション「ARPATIO」は、スマートフォンなどを使い、作業現場の作業員・管理者間のコミュニケーションを強化するためのソリューション。映像、音声を活用し、遠隔からの作業指示や、現場の映像・資料共有を行うことができ、特にコロナ禍において三密回避のために有効としている。

一方のフェアリーデバイセズは、「Connected Worker Solution」(コネクテッドワーカーソリューション)として、現場作業に対するAI、音声認識による効率化、高度化に加え、それらを支えるDX基盤となるウェアラブルデバイス「THINKLET」の開発を行ってきた。

両社は、2020年より現場支援に必要なアプリケーションやウェアラブルデバイスの提供に向けて共同で検討。今回の協業で、NSSOLは「安全見守りくん」および「ARPATIO」の適合デバイスに「THINKLET」を加えることで、より広い現場の安全作業支援ニーズに応えることができるようになる。今後、フェアリーデバイセズがさらなるデバイスおよびMDMや音声AIなどのクラウドテクノロジーの開発・提供、NSSOLがフェアリーデバイセズ製デバイスを最大限に活用するアプリケーションを開発・提供することで、様々な現場作業の安全・効率化・高度化を推進していく、としている。

また将来「THINKLETの活用に加えて、フェアリーデバイセズが持つAI音声認識技術と、NSSOLが持つAI画像認識技術を安全見守りくんに機能追加することで、ハンズフリーでの質の高い現場支援、コロナ禍におけるソーシャルディスタンスの確保、画像・映像による作業分析を行うことによる的確な作業指示、作業ミスの撲滅、熟練者の技能・技術の抽出・伝承などを実現するソリューション、などを提供していきます」(フェアリーデバイセズ)と続けている。


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ロボスタ編集部

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