オカムラ パレット品を高密度収納するパレットストレージシステム「CYBISTOR Ⅱ」を発表 約2倍の格納効率向上を実現

株式会社オカムラは物流倉庫などでシャトル(搬送台車)がラック内を走行しパレット品の高密度保管を実現するパレットストレージシステム「CYBISTOR」(サイビスター)の新モデルとして開発した「CYBISTOR Ⅱ」(サイビスター2)を2021年9月より発売することを発表した。


パレット品の入出庫、荷繰り作業を自動化する「CYBISTOR Ⅱ」

オカムラは自動倉庫や搬送・仕分け機器などの物流システム機器の開発・製造、導入・運用支援、アフターサービスなど物流システムにおける一貫したソリューションを提供している。2015年より販売している「サイビスター」は傾斜のないラックと前後方向に走行するシャトルのシンプルな構造で、ラック間に設けるフォークリフトの通路が不要となり、パレット品の高密度保管を実現したパレットストレージシステム。

新モデルとなる「CYBISTOR Ⅱ」(サイビスター2)は前後左右に走行するシャトルとリフターを組み合わせることにより、パレット品の高密度保管、荷繰り作業の完全自動化を実現。シャトルはリフターで他の段に移動することができるため、各段に専用のシャトルを配置する必要がなく、最低限の台数で運用を開始できる。


バッテリー残量が少なくなったシャトルはラック内に設置した非接触充電装置により自動で充電、24時間無人での運用も可能。一般的なパレットラックの約2倍の格納効率を生かして、現状と同じスペースで保管量を増やしたい、これまでの保管量を維持しつつスペースを削減したい、という要望に対応する。




パレットストレージシステム「CYBISTOR Ⅱ」の特徴

■高密度、大量保管
フォークリフトの通路が不要になるためパレット品の格納効率が大幅に向上する。同じ床面積当たりで一般的なパレットラックと比較して約2倍のパレット品を保管できる。フォークリフトの届かない高所へも格納でき、格納効率がさらに向上する。

■自動化・省人化
前後左右に走行するシャトルと上下昇降させるリフターによりパレット品の入出庫、荷繰り作業を自動化する。入庫口にパレット品を置くと、シャトルとリフターがパレット品をラック内に自動搬送し格納、出庫時は出庫口までパレット品を搬送する。煩雑なフォークリフトの作業を大幅に減らし、庫内での事故防止につながる。バッテリー残量の少なくなったシャトルはラック内に設置した非接触充電装置により自動で充電する。24時間無人での運用も可能。

・シャトル
全方向に移動が可能なメカナムホイールによるシンプルな駆動機構で、前後左右に走行する。

・リフター
入出庫するパレット品の昇降だけでなく、シャトルの段移動も行える。各段にシャトルを配置する必要がない。

・自動充電装置
バッテリー残量が少なくなったシャトルは充電・メンテナンスエリアに設置した非接触充電装置で自動充電する。

・充電・メンテナンスエリア
システム全体の稼働を止めることなくシャトルを1台ずつメンテナンスできる。

■フレキシブルな運用
先入れ先出し、先入れ後出し、どちらの運用も可能。設置スペース、運用に合わせた自由度の高いレイアウトが可能。


先入れ先出し(左)、先入れ後出し(右)のどちらの運用にも対応し、さまざまなレイアウトが可能

■入出庫能力の最適化
シャトルの台数やシステム能力を事前に専用シミュレーターで検証でき、設置スペース、運用に合わせた最適なレイアウトの検討が可能。シャトルはリフターで他の段に移動することができるため、各段に専用のシャトルを配置する必要がなく、最低限の台数で運用を開始できる。一つの段に複数のシャトルを配置して連続入出庫することも可能。稼働後でもシャトルを追加することで能力の向上に柔軟に対応できる。

■優れたメンテナンス性
システムの稼働中でもシャトルを1台ずつメンテナンスエリアでメンテナンスすることができるので、システム全体の稼働を止めることなく柔軟な対応が可能。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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