アドバンテック、NVIDIA Jetson搭載の小型エッジAIコンピュータを3機種発売 ET/IoT展示会内で実機を展示

アドバンテックはNVIDIA Jetson Family各種を搭載した、超小型のエッジAIシステム「AIR-020シリーズ」の販売を開始したことを発表した。同システムは11月17日より横浜パシフィコで開催されるET/IoT展示会内で実機展示される。


NVIDIA Jetson搭載「小型エッジAIコンピュータ」

「AIR-020シリーズ」は139×110×44.5mmのファンレス構造・小型筐体に、NVIDIA Jetson Nano、TX2 NX、Xavier NX SoMを搭載し、強力なAI推論機能を備えた低消費電力のコンピューティングを実現する。同シリーズはハイパフォーマンスの「AIR-020X」、ミドルパフォーマンスの「AIR-020T」、エントリーレベルの「AIR-020N」をラインナップする。

「AIR-020X」はNVIDIA Xavier NX SoM、「AIR-020T」はJetson TX2 NX、「AIR-020N」はJetson Nanoを搭載。また、「AIR-020X」は高精細な画像処理をターゲットに、最大21TOPS、1058fpsに対応し、「AIR-020T」と「AIR-020N」は1.33/0.5T FLOPS、最大109/48fpsをサポートする。さらに「AIR-020」シリーズは、12~24Vの幅広いDC入力、-10~55℃の動作温度範囲に対応している。



AIアプリケーションは非常に多様なアプリケーションで使用されるため、周辺機器の接続に対する要求も様々。「AIR-020シリーズ」は2xUSB 3.2 Type A、USB 3.2 Type C、1または2 x GbE、1、2 x RS-232/422/485、8ビットDIO、CANBusなどの豊富なI/Oポートを備え、データの取得や通信が可能。また、4GB/8GB LPDDR4と16GB eMMC 5.1がプリインストールされているほか、AI使用時のデータストレージのデフォルト設定として、128GBのM.2ストレージを提供している。


「AIR-020」シリーズにはUbuntu 18.04 LTS OS環境、「Advantech Edge AI Suite」、JetPack SDK 4.5.1がバンドルされている。開発者は用意にAIモデルを開発し、アプリケーションを展開することが可能。また、データセキュリティ用に、「AIR-020」はTPM 2.0とセキュアブートを採用し、エッジでの高いシステムセキュリティに対応する。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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