【国内初】LTE通信の無人航空管制システムでドローンを遠隔操作 薬や検体のドローン配送を想定した実証実験 GINZAFARM

GINZAFARM株式会社は2021年12月28日、福島県南相馬市でLTE通信と無人航空管制システムを活用したドローンによる薬・検体配送の飛行試験を実施した。

今回は、令和3年度 地域復興実用化開発等促進事業費補助金で採択された「LTE 無人航空管制システム活用無人飛行ドローンによる薬、検体配送システム実用化」の実証試験。南相馬市の協力のもと、同市小高区福祉サービスセンターから菊池製作所南相馬工場までの約5kmの区間、ドローンの飛行試験を行いました。同社によれば、LTE通信、航空管制システム双方を活用した薬・検体のドローン配送は国内初となる。



LTE通信でのドローンを遠隔操作

ユーザーインターフェースとなる航空管制システム上(開発中)でルート設計を事前に行い、LTE通信でのドローンへの無人飛行を実現した。また実際の利用ケースや安全性などを想定し、飛行中の様子や配送先の状況などを管理者が確認できるよう、ドローンにカメラを取り付け、その映像を伝送し、リアルタイムで操作画面上に表示することも行なった。ユーザーインターフェースではフライト情報も表示し、機体状況(位置や高度)の確認も行うことが可能となっている。



遠隔診療の促進に伴い、処方薬の受け渡し需要の増加を想定

中山間地などの地域医療においては特に、病院までのアクセスや処方薬を受け取ることが難しく、高齢者やその家族にとっても負担となっている。緊急時のみならずオンライン診療も普及する中で、それら課題に向き合い、いち早く薬・検体配送を行う実証実験に着手した。

LTE通信網の活用で、コントローラで直接ドローンを操作することなく、PC画面上のフライト設定による遠隔操作が可能となり、広範囲でのドローン飛行設定を行うことができる。将来的にはこの実証で開発される遠隔技術により集中管理方式となるドローンコントロールセンターを設置することを想定している。
例えば実証地の福島県南相馬市内にセンターを設置した場合においても、全国に配備したドローンを遠隔管理することによって、配送サービスの提供が可能になるとしている。

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ロボスタ編集部

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