東京ドームで顔認証の入場・決済サービス開始 巨人戦の入場から決済を顔認証で利用 パナソニック

パナソニック システムソリューションズ ジャパン(以下、パナソニック)は読売巨人軍、読売新聞東京本社、東京ドームの3社が東京ドームでの一般来場者を対象とした新たな入場・決済サービスにパナソニックの顔認証技術を採用し、2022年3月2日のオープン戦より「顔認証決済」を、2022年3月25日の公式戦から「顔認証入場」を運用開始することを発表した。


3月2日から開始する「顔認証決済」について

事前に顔画像とクレジットカード情報を登録しておき、店舗での支払い時に店頭に設置された端末のカメラで顔を認証。登録した顔画像と照合し本人確認をおこなった後、PIN(暗証番号)を入力することで、決済を行う。顔認証決済が利用できるのはG-STORE(23ゲート前)と東京ドーム内4店舗(Dome Shop 104、105、TOKYO POTATO、DIAMOND BOX/CHAMPIONS SEAT FOOD & DRINK COUNTER)の計5店舗。

顔認証決済のイメージ


3月25日から開始する「顔認証入場」について

事前に登録した顔画像と、ゲートの専用レーンに設置された端末のカメラで撮影した顔を照合し、OKの来場者のみ入場を許可する。場所は東京ドーム20、22、25、40、41ゲートの一部レーン。


「顔認証入場」のイメージ

下記WEBサイトより顔画像を登録し、手持ちの入場券と紐づけることで、ゲートにある専用レーンにて顔認証で入場が可能。顔認証決済には別途クレジットカード情報の登録が必要。

「顔認証決済」と「顔認証入場」の利用イメージ


実証実験ではマスク着用時でも99%以上の認証率を実現

パナソニックは2021年3月から東京ドームで関係者を対象とした顔認証入場、および一般来場者を対象とした顔認証決済の実証実験も実施。実証実験の環境において、マスク着用時でも99%以上の認証率を実現し、今回の本格導入に至った。

本格導入では顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」と合わせて、各種IDを連携するパナソニック独自の仕組みも開発。新たにデザインした顔認証入場ゲートは「場所や時間、気象、季節で変わる設置条件に対応」「運用面を考慮して移動・設置が容易」「ユニバーサルデザインへの配慮等利用者が使いやすいデザイン」3つの特長を反映している。また、ゲート本体およびチケッティングについては株式会社イープラスと連携。さらにSuicaについてはJR東日本メカトロニクス株式会社が提供するクラウド型ID認証システム「ID-PORT」と連携させるなど、各種ID連携の仕組みを可能にした。これにより『GIANTS ID』を介して、顔認証による入場とSuica認証による入場を1台の入場ゲートで実現した。


なお、パナソニックの顔認証決済の常設型システム、KPASクラウドでチケッティング連携を活用した常設型システムの納入は、今回が初となる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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