遠隔接客サービス「RURA」を提供するタイムリープ 貨幣処理機メーカーのグローリーと業務提携を締結

タイムリープ株式会社は世界最大の貨幣処理機メーカーであるグローリー株式会社と業務提携契約を2022年3月22日付で締結したことを発表した。今後、タイムリープが提供する遠隔接客サービス「RURA」(ルーラ)と、グローリーが提供する自動つり銭機、自動受付機器などのセルフ型製品を組み合わせた新たなソリューションを開発していく。


業務提携に至った背景

近年、人手不足という社会的な課題を背景に、セルフレジや自動発券機などによる店舗運営における効率化が進んでいる。また、2020年から続く新型コロナウイルスの影響により、感染対策やランニングコストの削減などを目的とした、店舗を有する事業者によるセルフ化ニーズは更に高まっている。一方でサービス利用者側には未だ戸惑いの声もある。

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施したセルフレジ利用に関する調査によると、調査対象の1000人中241人は「セルフレジを利用しない事が多い」「利用した事がない」とセルフレジの利用に消極的だった。その理由の中には「操作方法がよくわからない」「他の客を待たせてしまいそう」というものが挙げられ、不慣れなものを利用することに対する不安や、それにより周りに迷惑をかけてしまうのではという心配が、店舗のセルフ化浸透の障壁のひとつとなっている事がわかる。

タイムリープはこれまで少人数で多拠点を接客することができるRURAによって、現地にスタッフがいなくても、来店したユーザーが接客や案内を受けられることを可能にしてきた。RURAを導入している企業の中には、チェックインや会計のセルフ化を進める中で、不慣れな人を置き去りにしないためにRURAを設置しているところも多く、RURAは店舗運営のセルフ化における課題解決に寄与してきた。

また、金融機関や流通小売店をはじめ様々な市場を顧客に持つ、通貨処理機のリーディングカンパニーであるグローリーは、これまでの豊富な実績があるからこそ、「セルフ化は機械を導入したら終わりというわけではない」「スタッフ、お客様双方に浸透して、誰もが使えるようにすることが重要である」という課題を見出していた。

そしてRURAによる効率的な遠隔接客とセルフ化が可能なグローリーの製品や技術という両社の強みを活かして、幅広い市場の店舗運営の効率化を実現するために、協業する運びとなった。




今後の展望

提携により、タイムリープが提供するインターネット越しに店舗の接客を行うことができる遠隔接客サービス「RURA」と、グローリーの製品や技術を組み合わせることで、金融機関や流通小売店、飲食店等における店舗運営の高度化と効率化を目指していく。


遠隔接客サービス「RURA」とは

インターネットを通じて店舗の接客を遠隔地から行なうことができるサービス。対応スタッフが画面に表示される対面接客や、アバターを通しての接客などを選択できる。少人数で多拠点の接客ができる点に大きな特長があり、約30店舗の受付を3名で実施している例もある。システムのみの利用だけでなく、接客の代行サービスをオプションで申し込むことも可能。接客の一部を自宅など遠隔地から行うことで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となる。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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