小型自律ロボットの開発・検証を高速化 モジュール製品「RECore Fusion」発売 インターネット接続・環境構築が不要

株式会社オムニメントは同社製マイコンモジュール製品「RECore」(リコア)に高速なプロトタイピングを可能にし、かつ環境構築が不要なブラウザを利用したPythonプログラミング環境を提供する拡張モジュール製品「RECore Fusion」(リコア フュージョン)を3月31日より発売することを発表した。


「RECore Fusion」について

オムニメントではこれまで、小型自律ロボットの構築と研究開発の短時間化をサポートするためのマイコンモジュール製品「RECore」(リコア)を販売し、小型ロボット向けオールインワンモジュールというコンセプトにユーザーから支持されてきた。この方向性をさらに進化させるために、環境構築時間のさらなる大幅削減、RECore単体では難しかった高度な処理、そしてこれまで以上に高速なトライアンドエラーを実現するRECore専用Raspbrerry Pi拡張製品「RECore Fusion」(リコア フュージョン)を3月31日から発売する。


「RECore Fusion」(リコア フュージョン)ではすでに販売されているRECoreにRaspberry Piを拡張する専用のハードウェアと、まるでひとつの装置のような使用感を実現するライブラリ・プログラムを提供する。これにより、RECore単体では難しかった高速な画像処理や機械学習、ROS対応やネットワークを使ったプログラムなど、より実用的で高度な処理が可能となる。

接続には有線・無線LANを使用し、WebブラウザからJupyter Notebookを使用してプログラムを作成・実行することが可能になった。インターネット接続も不要で、従来よりも多くの端末環境に対応するだけでなく、開発ソフトのインストールと準備が不要になり、環境構築にかかる時間のさらなる短縮を実現した。

プログラム言語にはPythonを採用。Pythonは研究開発や教育での採用例も多く、書籍や資料についても充実しており、ハードウェアを手軽に扱う事ができるRECoreと合わせることで、多くの新しいアイディアの実現や教育の充実を図ることができると考えた。


「RECore Fusion」の主な特徴

・インターネット接続不要のブラウザ開発環境
従来必要だったプログラミングソフトウェアのインストールを省略し、環境構築の時間を削減するために、ブラウザからプログラミングを行うことが可能なJupyter notebookを使用。また、開発のために必要なソフトウェア、ライブラリなどをすべてRECore Fustionにインストールしているためインターネット接続は不要。場所やネット環境の有無、外部サーバーの状況等を気にすることなく、安定して使用することが可能。

Pythonの採用による用途の拡大と高速なコード実行
RECore Fusionではプログラミング言語にPythonを使用している。Pythonは研究開発や教育での採用例も多く、書籍や資料についても充実しており、ハードウェアを手軽に扱う事ができるRECoreと合わせることで、多くの新しいアイディアの実現や教育の充実を図ることができると考えた。このためコンパイルが不要になり、従来のRECoreと比較してコードの実行までに必要な時間が大幅に短くなっている。コードの実行と修正のプロセスを短時間で効率的に、これまで以上にスムーズに行うことができるようになる。

専用Pythonライブラリによるシームレスな使用感
PythonからRECoreを直接コントロールするための専用ライブラリを提供する。これにより2つのハードウェアが、まるでひとつの装置のようにシームレスにプログラミングを行うことが可能になりる。ライブラリはArduinoのような使用感を残しており、Arduinoからのユーザーにも扱いやすく移行しやすい設計としている。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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