NEC、3Dセンサで侵入を監視する「NEC 3次元物体検知ソフトウェア」提供開始 工事現場の危険エリアや敷地の立入制限エリアなど

日本電気通信システム株式会社(NEC通信システム)は、3Dセンサを活用した「NEC 3次元物体検知ソフトウェア」の提供を2022年4月21日から開始した。

同ソフトウェアは、RGBカメラに比べ、夜間・荒天等の悪条件下でも使用できる3Dセンサから3D深度(距離)情報を取得し、同社独自の空間認識の物体検知技術で分析することにより、特定のエリアに侵入した人や車両などの物体を検知。重機などが作業している工事現場などにおいて、作業員が危険なエリアに入ったことを検知してランプ・警告音などにより危険を知らせることで、作業員の安全を確保できる。また、オフィスなどの場所に何人が滞在しているかのカウントもできるため、混雑度合いの把握にも活用可能だ。

同社は今後、物体検知技術を応用し、工事現場における危険エリア侵入防止、オフィスなどのフロア内の人数把握、セキュリティ・防犯対策などに加えて、様々なシチュエーションで活用できるよう機能拡張と対応する3Dセンサの機種追加を予定しているとのことだ。
(※冒頭の画像:NEC通信システム公式サイト内より)


同ソフトウェアの構成




「NEC 3次元物体検知ソフトウェア」の特徴

同ソフトウェアを活用することで、線や面での監視ではなく、立体的に監視エリアの設定ができるようになる。複数のエリアの同時監視や監視時間帯の設定も可能。また、暗所でも監視が可能な3Dセンサを使用しているため、夜間などの暗い場所でも照明なしで監視ができる。


立体的に監視エリアの設定が可能

線や面での監視ではなく、3次元の立体的なエリア内を監視できる。エリア内にある人やモノの検知や人数カウントなどの機能に加えて、検知した物体の大きさ、サイズ、検知位置などの情報を高精度に特定、出力可能だ。

立体的なエリア設定での検知(黄色枠がエリア設定)



複数のエリアの同時監視、監視時間帯の設定が可能

1台の3Dセンサで撮影した空間内に複数のエリアを設定し、同時に監視できる。また、24時間の常時監視のほかに、エリアごとに監視したい時間帯を指定した効率的な監視も可能だ。

複数のエリア設定(黄色枠がエリア設定)



夜間などの暗い場所でも照明なしで監視が可能

RGBカメラと異なり、暗所でも監視が可能な3Dセンサを使用しているため、夜間や雨など悪条件下でも、工事現場における危険エリアへの作業員立ち入りの監視などで利用できる。

※画像:NEC通信システム公式サイト内動画より

▼ 主な仕様

対応OS Microsoft Windows
対応3Dセンサ機種 Livox社製
接続可能3Dセンサ数 3台
設定可能エリア数 10

▼価格および販売目標

販売価格 1,000万円~(税別)※機材、導入、保守費用は含まれない。
販売目標 今後2年間で、50セットの販売を目指している。


NEC 3次元物体検知ソフトウェアについて(動画あり):
https://www.ncos.co.jp/products/iot/solution3/3ddetection.html

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