ロボット開発のベンチャー企業である株式会社スマートロボティクスは、横46㎝、縦65㎝、高さ35㎝のコンパクトサイズながら最大150㎏の重量物を搬送できる自律走行型搬送ロボット「SR-AMR150」を開発、販売を開始したことを2022年4月21日に発表した。
同ロボットは、搬送作業の完全自動化が難しく、ロボット専用の走行路も確保できない中小工場、物流倉庫、医療機関、福祉施設など向けに「人とすれ違うことができるサイズ」を実現可能にした。既存設備やロボットアームとの連携、荷台などのカスタマイズもできる。
なお、受注生産での販売となっており、現在、販売予約対応中だ。納期は納期は約1ヶ月〜3ヶ月程度を予定している。
「SR-AMR150」について
同社は、これまで遠隔地から運搬、会話、見回りができる「テレワークロボット」や、医療機関向けの「自律走行型殺菌灯搭載ロボット」などを開発、販売しているが、テストマーケティングにおいて「人と共存できる搬送ロボット」「ポイントに配置された人員がタブレットで操作できるシンプルな運用」「既存設備との連携や、将来を見据えた拡張性」などのニーズがユーザーから寄せられたことより、今回のコンパクトサイズの自律走行型搬送ロボットを開発した。
コンパクトサイズながら、最大150Kgまで搬送可能な同ロボットは、本体のセンサーと3D(三次元)カメラが自己位置と障害物を検出して自律走行する。操作方法は本体のタッチパネル(コントローラー)やパソコンの操作画面をワンクリックするだけ。地図情報ゼロから簡単地図生成ができ、搬送ルートにガイドレールは不要。前方の障害物を検知して自動で回避し、任意のポイントまで移動可能だ。最高速度は1秒間に1.4m。1回の充電で走行できる時間は最長8時間となっている。また、台車はカスタマイズしやすいアルミフレーム製だ。
■【動画】ガイドレス自律搬送ロボット【SR-AMR 150】
株式会社スマートロボティクス