デジタルヒューマン技術の韓クレオンが「第6回AI・人工知能EXPO【春】」に出展 バーチャルボットやB2B多言語技術を展示

AIテックスタートアップ企業のKLleon(クレオン)は、5月11日から13日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「第6回AI・人工知能EXPO【春】」に出展し、日本市場進出を加速する考えだ。

KLleonは本社を韓国ソウルに置き、日本法人が福岡にある企業。1枚の写真と30秒の音声データだけでデジタルヒューマンが製作可能な「ディープヒューマン」技術を持っている。この記事では3つの技術を紹介する。

2021年10月のAI人工知能EXPO参加時のKLLEONブース

今回の展示会では、今年の上半期にリリース予定のインタラクティブ・デジタルヒューマン「KLlone(クローン)」を筆頭に、映像の自動吹替ソリューション「KLling(クリング)」などのプロダクトを試演する予定。
ワンタッチでデジタルヒューマンの顔と声を変えたり、テキストを入力するだけで、デジタルヒューマンが5カ国語で話すなど、同社の「ディープヒューマン」技術を手軽に体験できるという。

■[ KLone ] AI Digital human



■[ KLling ] Video auto dubbing solution

「AI・人工知能EXPO」は日本最大の人工知能展示会で、同社は昨年10月、幕張メッセで開催された「第2回AI・人工知能EXPO【秋】」に初出展し、今回が2回目の出展。

フジテレビ、豊島、ZOZO NEXT、DNPなどの大手企業を含め、約100社とのミーティングを行い、協業に向けて取り組んでいるという。また、去年12月のアジア最大規模のオープンイノベーションの場「Innovation Leaders Summit 2022」にも主催社推薦により出展し、国内外の参加スタートアップ739社のうち、大手企業とのマッチング上位100社「ILS TOP100 Startups」に選出、「海外スタートアップ1位」を達成した。


過去にはCES2022に初出展

KLleonは2022年1月5日~8日に米ラスベガスで開催された世界最大級の電子博覧会「CES 2022」(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に初参加した。また、SW&モバイルアプリ部門において2つの製品でイノベーションアワードを受賞している。
CESの イノベーションアワードは、厳しい審査を通して最も創造的で技術性に優れた製品に授与され、スタートアップが1部門で2つも受賞したことは異例なこと。


3つのデジタルヒューマン技術



個人向けモバイルアプリ「KAMELO」

リアルタイムの映像共有SNSプラットフォーム、モバイルアプリ「KAMELO(カメロ)」は、撮影なしでクリック1回で映画の中の主人公になり、新しい顔の仮想人間を作ったり、映像の中のセリフを変えることができる。「KAMELO」は誰もが簡単に仮想人間を具現できるという点や、メタバースのエコシステムに新たなビジョンを提示している点を高く評価され、CES2022でイノベーションアワードを受賞した。



企業向けのB2B「KLling」(今回出展)

「KAMELO」がSNSプラットフォームでの個人ユーザー向けならば、「KLling(クリング)」と「KLone(クローン)」は企業向けのB2Bのソリューションを提供。「KLling」は次世代ダビングソリューションで、映像の音声が自動的に多言語でダビングされる。日本のコンテンツが英米圏では英語で、中華圏では中国語に翻訳される。ダビングと字幕の欠点を補完した新しい次元のダビングサービスを提供し、言語バリアを崩してコンテンツのグローバル化に貢献する点が高く評価され、CESでイノベーションアワードを受けた。




バーチャルボット「KLone」(今回出展)

「KLone(クローン)」は仮想人物のバーチャルボット。企業ブランドと合うイメージと声を持つ仮想人物を活用したビデオチャットを提供する。仮想人物なので、性別、職業だけではなく体型や音声まで設定することができ、日本語をはじめ、韓国語、英語、中国語など、6つの言語を提供。
アナウンサー、コールセンターのスタッフ、ツアーガイド、テレビショッピングのショーホスト、カフェのアルバイトまで様々な分野での活用が可能。

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ロボスタ編集部

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