渋谷駅周辺エリア初、基地局シェアリングサービスを活用した5G商用電波の発射 Sharing Designと東急が発表

Sharing Design株式会社と東急株式会社は渋谷駅周辺を中心に、複数の携帯通信事業者向けに5G基地局シェアリングサービスの提供を開始することを発表した。渋谷駅周辺エリアにおける基地局シェアリングを活用した5G電波環境整備は、今回の取り組みが初となる。なお、同取り組みではLive動画配信も快適なSub6帯の超高速大容量5G体験を提供する。

■Sub6とは
6GHz未満の周波数帯を使った通信方法のことを指す。日本では3.7GHz帯と4.5GHz帯が使用され、ミリ波に比べて遠くまで電波が届きやすいという特徴がある。


渋谷区の中でも特に人の往来や滞留が多いエリアに整備

今回の取り組みでは渋谷区の中でも特に人の往来や滞留が多い渋谷スクランブル交差点、渋谷駅前ハチ公前広場や渋谷マークシティおよび渋谷地下街の一部エリアを対象に5G電波環境を整備する。各場所にて、複数の携帯キャリアと通信速度、他の基地局との電波干渉や基地局間の接続切替え時の円滑な通信移行などの技術検証を行い、完了後、順次商用化していく予定。

【動画】基地局シェアリングサービスとは?

東急は渋谷区と渋谷駅前を中心とした5G環境の面的整備について、「渋谷区産業・観光ビジョン」と「エンタテイメントシティSHIBUYA」の実現に関する包括連携協定を締結しており、同取り組みは協定に資するものになる。

今後、東急線各駅、商業施設などにも5Gを展開し、東急線沿線のデジタル都市基盤を整備するとともに、5Gを活用した新たなサービスの拡大を支援することで「日本一住みたい沿線」の実現を目指す。Sharing Designは全国の自治体、鉄道事業者や商業施設事業者との協業を検討しており、同取り組みを皮切りに携帯通信事業者向け5G基地局シェアリングサービスの全国展開を進める。

【対象エリア】(渋谷駅周辺エリア上空写真)


【設置例】(一部)

・しぶちかショッピングロード(地下)



・渋谷スクランブル交差点(地上)



・渋谷ハチ公前広場(地上)

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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