中部国際空港の貨物牽引車を名古屋市内から遠隔運転 ソリトンシステムズ、JAL、中部スカイサポートが実証実験
2022年5月19日
By 山田 航也
株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は日本航空株式会社(以下、JAL)および中部スカイサポート株式会社の協力の下、中部国際空港の制限区域内においてトーイングトラクターに対する遠隔運転の実証実験を2022年5月23日から実施することを発表した。
トーイングトラクターとは
空港制限区域内において、空港貨物や乗客の手荷物の運送用コンテナを牽引する車両
空港制限区域内において、空港貨物や乗客の手荷物の運送用コンテナを牽引する車両
中部国際空港の貨物牽引車を名古屋市内から遠隔運転
今回の実証実験では障害物検知警告等の機能を具備した遠隔システムにより、空港外の運転者が空港内のトーイングトラクターの走行状態、周辺状況を認知・判断して遠隔から運転操作を実施する。使用するトーイングトラクターはJALが現在運用中の車両をベースに、ソリトンが開発した遠隔運転操縦システムを搭載したもの。名古屋市内に設置したソリトンの遠隔センターから、中部国際空港内での運転資格を有する中部スカイサポートの社員が遠隔でこの車両の運転操作に当たる。
遠隔運転トーイングトラクター
遠隔運転トーイングトラクター
名古屋市内に設置したソリトンの遠隔センター(遠隔運転操縦装置)
車両と遠隔センター間の回線には通信会社が異なる3回線の商用LTE/4G回線を用い、映像通信の高安定と超短遅延を可能とするソリトン製の映像伝送装置Smart-telecaster Zaoシリーズを使用する。
システム概要図
ソリトン並びに協力会社は、実証実験を通して遠隔による運転操作の実効性及び走行安全性の評価・確認を行い、トーイングトラクターの空港内運用における生産性の向上に資する役割を検証・確認する。また、その成果に基づき、今後は自動運転機能との相互補完を含む遠隔システムの一層の最適化とその実運用に向けて、技術、運用の両面から引き続き取り組んでいく。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。
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