関西国際空港 新国内線エリアで「WHILL自動運転サービス」を実用化 特定の搭乗口まで自動運転で案内
WHILL株式会社は2022年10月26日(水)より関西エアポート株式会社が運営する関西国際空港第1ターミナルビルの新国内線エリアで、「WHILL自動運転サービス」が正式導入されることを発表した。
同サービスの実用化は2020年から安定運用されている羽田空港に続くもの。関西国際空港では新国内線エリアのリノベーションに伴い、老若男女問わず誰もが快適に空港施設を利用できるようユニバーサルなサービス提供に一層力を入れており、WHILL自動運転サービスの導入はその一環となる。
WHILL自動運転サービスについて
WHILL自動運転サービスはWHILL社が開発するデザイン性と走破性に優れたパーソナルモビリティに自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成される歩道・室内領域のための自動運転システム。あらかじめ収集した地図情報とセンサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせ、自動走行および自動運転による無人での返却が可能。
同サービスは空港を利用する利用者自身のタッチパネル操作で自動運転パーソナルモビリティ(一人用の乗り物)を使って、保安検査場を通ってから目的の搭乗口まで移動することが可能。これにより普段は案内所等で車椅子を借りる人や長距離の歩行や体力に不安を感じる人、高齢者などの人が気兼ねなく広い空港内を快適に移動できる。
また、空港内ではスタッフによる車椅子プッシュサービスもあるが、世界に先立って加速する高齢化や昨今の旅行需要の回復などを背景に将来的な人員不足等が予想される。WHILL自動運転サービスに置き換えることで、スタッフの負担軽減だけでなく、安定した移動サービスの提供を通じた顧客サービスの向上にも貢献する。
WHILL社は関西エアポート株式会社と連携しながら新国内線エリアでの安定したサービス提供に努めるとともに、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」べく、国内外で今後も事業を進めていく。
【サービス導入概要】
導入開始日 | 2022年10月26日(水) |
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導入場所 | 関西国際空港第1ターミナルビル 新国内線エリア2F |
運用時間 | 7:30〜21:00 ※10/26~31は13:00~16:00 |
WHILLステーション場所 | 保安検査場通過後に1カ所、商業エリアに1カ所 |
サービス内容 | 保安検査後のWHILLステーションから特定の搭乗口まで自動運転にて案内。降車後は、無人運転により元の場所まで返却。 |
利用対象 | 国内線で搭乗のお客さま。※一部利用制限がございます。 ※状況等に応じて予告なく変更となる場合もございます。ご了承ください。 |
WHILL社について
WHILL社は「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、世界中で近距離移動のプロダクト・サービスを展開している。2012年5月に日本で創業し、2013年4月に米国、2018年8月にオランダ、2019年12月には中国に拠点を設立した。近距離モビリティWHILLの販売、レンタルサービス、及びシェアリングサービスの3事業を展開し、販売とレンタルサービスの事業では高いデザイン性や操作性などを備えたWHILLを20以上の国と地域で展開している。シェアリングサービスの事業では自動運転とマニュアル運転の両形態を活用し、スポット的にだれもが目的地まで安全かつ快適に移動できるプラットフォームを提供している。3本柱の事業を通じ、歩道だけでなく屋内まで走ることができ、他の移動手段では行けなかった、どんな場所にもつながる世界を構築する。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。