三浦しをん 新作長編 Audible書き下ろし『墨のゆらめき』配信開始 書籍発売前に配信するオーディオファーストプロジェクト第3弾

世界最大級のオーディオブック及び音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(Audible)は、2022年11月17日より三浦しをんさんの新作書き下ろし長編『墨のゆらめき』を配信開始した。

『墨のゆらめき』は、オーディオブックとして音声で配信した後、書籍として出版される「オーディオファースト作品」として、直木賞作家・三浦しをんさんが描き下ろした完全新作だ。なお、同作は新潮社との共同プロジェクトで、2023年に書籍の発売が予定されている。




オーディオファースト作品について

“オーディオファースト”とは、「音声の可能性への挑戦」をコンセプトにした出版社との新しい取り組みだ。オーディブルのために書き下ろされたオリジナル作品を、オーディオブックとして先行配信した後、書籍として出版する。メディアの枠を超えて作品に触れる機会を創出することで、出版業界を盛り上げていくことを目指しており、2021年に川上未映子さん著『春のこわいもの』、2022年10月に村田沙耶香さんをはじめとするアジアの若手作家9名による短編小説集『絶縁』を配信。今後、相場英雄さん、西尾維新さん、汐見夏衛さんの作品制作が決定している。




『墨のゆらめき』について

同作品は、几帳面なホテルマンと大雑把で快活な書家、まるでちがう性格の男2人が出会い、ふとしたきっかけで手紙の“代筆”をすることになる——。くすっと笑えて、じわりと来る人間ドラマとなっている。


作品詳細

著者 三浦しをん
ナレーター 櫻井孝宏さん
あらすじ 小さなホテルに勤める続力(つづき・ちから)は、顧客の「お別れの会」の案内状の宛名書きを依頼するため、町で書道教室を営む遠田薫(とおだ・かおる)のもとを訪れる。遠田はなにやら過去のありそうな男だが、さまざまな筆跡を自在に書きこなす腕前の持ち主だった。続が文面を考え、遠田がそれを書き記す形で、二人は協力して手紙の代筆業をはじめることになるのだが――。



著者の三浦しをんさんからのコメントは以下の通りだ。

三浦しをんさん

朗読にふさわしい題材はなにかなと考えて、「文字」を選びました。「文字」は、(点字などを除いて)基本的には目で見て認識するものです。視覚情報である「文字」についてのストーリーを、音声のみで表現してもらったら、おもしろいんじゃないかなと思いました。目論見がうまくいったかどうかはわかりませんが、個人的には、音声を通して情景が浮かんできたり、思わずくすっと笑ってしまったりと、自分が書いた文章だということを忘れて聞き入りました。みなさまにもお楽しみいただけましたら幸いです。

三浦しをんさん:東京生まれ。2000年『格闘する者に〇』でデビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、12年『舟を編む』で本屋大賞、15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞、19年『ののはな通信』で島清恋愛文学賞と河合隼雄物語賞、19年『愛なき世界』で日本植物学会賞特別賞を受賞。『風が強く吹いている』など多数の小説が映画化やアニメ化、舞台化され、好評を博し、古典芸能、読書、身辺、小説作法などを綴ったエッセイでも絶大な人気を誇る。


関連サイト
Amazon Audible

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