次世代モビリティ「空飛ぶクルマ」における取組み「東京ベイeSG」が進行 国内初の重量物の物流輸送と有人輸送飛行を想定

NTTコミュニケーションズ株式会社 (NTT Com)、Volocopter Asia Holding PTE. LTD.、NTTアーバンソリューションズ株式会社、東京センチュリー株式会社は、「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト」で、空飛ぶクルマでの重量物の物流輸送を提案して採択されたと発表した。
これは、次世代モビリティの事業テーマにおいて、将来的に空飛ぶクルマの有人輸送を想定したものとなっている。
東京ベイeSGプロジェクト」は、ベイエリアを舞台に、50年・100年先までを見据えたまちづくりを構想する。


空飛ぶクルマとは

空飛ぶクルマは「電動」「自動」「垂直離着陸」を特長とする次世代モビリティ。都心部での移動効率や利便性向上および、離島等への移動、災害等における緊急時の物資輸送などで注目されていて、実用化をめざした検討が進められている。


国内初の約200kgの物流輸送の先に有人飛行を想定

この事業は、中央防波堤エリアにおいて、空飛ぶクルマの有人輸送を想定し、国内初の約200kgの物流輸送を大型無人機「VoloDrone」を活用して行う。なお、関係省庁から承認が下りた場合は、有人機「VoloCity」を使った、有人輸送の飛行実証も想定している。

中央防波堤エリア

今回の事業は3か年を計画、各事業年度で以下の内容を実証する。





利用予定の機体イメージ


VoloDrone

HEAVY-LIFT CARGO DRONE(Volocopter製)
約200kgの重量物の物流輸送を実施
https://www.volocopter.com/solutions/volodrone/


VoloCity

URBAN AIR TAXI(Volocopter製)
有人輸送の飛行実証を実施予定
https://www.volocopter.com/solutions/volocity/




各社の役割

NTT Com
・実証の企画・推進・統括
・都心部における次世代モビリティ(空飛ぶクルマ)の実装に向けた課題抽出・ルート上における通信品質の調査

Volocopter
・機体飛行実証の実施
・機体認証や許認可の取得など実装に向けた機体開発の推進
・実証用簡易ポート設置
・ルート検証

NTTアーバンソリューションズ
・モックの展示、地域イベントとの連携など
・街づくりの取り組みとの連携を検討

東京センチュリー
・バッテリー効率、機体・各部損耗状況の確認

4社は「これまでのドローンビジネスやLTE上空利用プラン(NTTドコモとNTT Comが連携して提供しているドローン専用プラン)などにおいて構築した実績をもとに、 安心・安全な空飛ぶクルマの社会実装をめざし、地域社会が抱えるさまざまな課題の解決や、新たな移動体験による価値創出に取り組みます」とコメントしている。

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム