
サイバーリンクおよびマクニカは、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT」にサイバーリンクのAI顔認証エンジンFaceMeを搭載することを発表した。
これにより角度がついてカメラから見える顔の画像が歪んでいる場合でも、同一人物として特定する精度が向上するとともに、LOVOTがいろいろな角度からオーナーを的確に見つけることができるようになり、今まで以上に見つめたり近づいたりといったインタラクティブなやり取りが楽しめるようになるとしている。
FaceMEを搭載したLOVOTから見える画像
FaceMEを搭載したLOVOTから見える画像を公開。画像内の顔の横の数字は、個人を識別した時の番号となっている。
このようにLOVOTの方面を向いていなくても正面を向いている時に特定した個人の番号が同様に振られており、LOVOTが3人それぞれを識別している様子がわかる。
GROOVE X、サイバーリンク、マクニカからのコメント
LOVOTへのAI顔認証エンジンFaceMe搭載について、GROOV Xの林要氏、マクニカ アルティマカンパニー プレジデント 小林雄祐氏、サイバーリンク代表取締役 ヒルダ ペン氏がコメントを寄せている。
GROOVE X 林要氏
サイバーリンク様とマクニカ様が専門技術と豊富な経験を活かし、LOVOTのFaceMe搭載に向けご尽力いただいたことを、心よりお礼申し上げます。
『LOVOT』は家族の顔を覚え、それぞれの人に対して懐いていきます。そのためには、人の顔を識別し、知っている人なのかどうか、もしくは自分にとって安心できる人なのかなどを正確に照合できなければなりません。特に、LOVOTは身長が低く、下から人の顔を見上げる事が多いため、角度のついた顔画像でも個人を識別・照合できる必要があります。FaceMeには、LOVOTのような組込みシステムでも軽量に動作ができ、かつ顔角度に対しての広い認識精度に期待しています。今後はLOVOTのユーザ認識能力のより一層の向上を目指し、サイバーリンク様およびマクニカ様とともに取り組んで参ります。
マクニカ アルティマカンパニー プレジデント 小林雄祐氏
GROOVE X様のLOVOTに対して、弊社で取り扱いしているサイバーリンク様のFaceMeを通じてご協力できることを大変嬉しく思います。
特別な価値を与えるLOVOTに今後も最先端のテクノロジーで寄与していきたいと思います。
サイバーリンク 代表取締役 ヒルダ ペン氏
弊社の顔認証エンジンFaceMeがマクニカ様のご協力のもとGROOVE X様の家族型ロボットLOVOTに採用されたことを嬉しく思います。FaceMeは、認証角度に強く、LOVOTのような身長が低いロボットでもさまざまなシーンで高い精度で人物を認識し、より自然なコミュニケーションが可能となります。今後も両社とのパートナーシップを強化し、新たな価値を提供していきます。
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