タカラトミーはJAXA等と共同開発した、月面を探査する超小型変形ロボット「SORA-Q」を1/1スケールで商品化した「SORA-Q Flagship Model」を4月13日に発表した。月探査の感動体験を自宅で楽しむことができる。同日からタカラトミーモールで予約の受け付けを開始した。発売は2023年9月2日(土)。希望小売価格は27,500円(税込)。
「宇宙兄弟」コラボモデルも限定300台販売
また、人気コミックの「宇宙兄弟」とコラボしたスペシャルモデル「SORA-Q Flagship Model-宇宙兄弟 EDITION-」も発表。4月28日から予約受け付けを開始する。こちらは33,000円。
その他、SORA-Q応援ステッカーの無料配布や、ナンバリングされたSORA-Q応援認定証プレゼントの情報も公開された。
野口聡一さんと篠原ともえさんが登壇
発表に伴って、都内で報道関係者向け発表会を開催。ゲストとして宇宙飛行士の野口聡一さんと、天体&宇宙愛好家として知られる篠原ともえさんが登壇した。
ランウェイを移動する「SORA-Q Flagship Model」を、ふたりが優しく迎える一面があった。
■ 動画
野口さんと篠原さんを含めたトークショーがおこなわれた。
野口さんと篠原さんも「SORA-Q」の操作を体験。初めての操作でも戸惑うことなく操縦する様子を披露。
JAXAとタカラトミー共同開発の月面探査ロボット「SORA-Q」レプリカ商品
「SORA-Q」は、タカラトミー、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ソニーグループ、同志社大学が共同開発した月面作業をおこなうための直径約80mm、質量約250gの変形ロボット。レプリカ商品モデルとして発売される「SORA-Q Flagship Model」は、実機と同サイズの1/1スケールモデルで、重量は実機よりやや軽い175gとなっている。なお、商品は砂の上など、屋外での使用は想定されていない。
JAXAの「小型月着陸実証機SLIM」(Smart Lander for Investigating Moon:SLIM)」に搭載され、ロケット「H-IIA」47号機で月へ向かう。8月以降を予定している。
月面に着陸後、瞬時に球体が左右に拡張変形し、月面を走行。搭載した前後2つのカメラで撮影した画像を地球に送信するミッションを遂行する予定だ。
■発表会の動画、野口さんと篠原さんが「SORA-Q」を体験
商品モデルは金属素材の本物感も再現している。同じ変形、同じ動き(バタフライ、クロール走行)を専用の無料アプリを使用して、操縦、操作、、月面探査ミッション遊びや写真撮影などが楽しめる。JAXA所有の実際の月面データなどがアプリでは使用され、擬似的な月面ミッションが楽しめるという。また、JAXA監修による宇宙に関する豆知識など、遊びながら宇宙について、月について詳しくなれる。
■「SORA-Q」プロモーションムービー
対象年齢 : 8歳以上
商品内容 : SORA-Q本体(1), USB充電ケーブル(1), ホイールカバーL(1), ホイールカバーR(1), ARマーカー(1),
ステッカー(1), 取扱説明書(1)
※遊ぶためには「SORA-Q Flagship Model」専用アプリをダウンロードしてください。
※アプリに対応したスマートフォンかタブレット等のデバイス機器をご用意ください。
商品サイズ : 直径約80mm(変形前) W125×H90×D135(mm) (変形後・本体サイズ)
素材 : (外殻)アルミ合金、(その他)樹脂 等
重量 : 175g (本体重量)
使用電池 : リチウムポリマー電池×1個(本体に内蔵)
公式 HP : www.takaratomy.co.jp/products/space-toy/
見逃せないキャンペーンを続々と実施
「SORA-Q 打ち上げ応援ツアー(仮称)」
8月に予定されているロケット打ち上げ時期には、発射予定の種子島へのパッケージツアー「SORA-Q 打ち上げ応援ツアー(仮称)」が日本旅行から発売されることも発表された。タカラトミーによるライブビューイングも予定されている。
「JAXA LABEL COLLAB」商品
「SORA-Q」は、宇宙探査イノベーションハブの成果のひとつとして「地上での事業化」に繋げた。宇宙の魅力を地上の生活へ届けるための新たなブランド「JAXA LABEL COLLAB」商品として発売。「JAXA LABEL COLLAB」は、JAXAが認定ブランドとしてロゴマークを付与する制度。
「SORA-Q 公式サポーター」認定証と「SORA-Q応援スペシャルステッカー」配布
「SORA-Q Flagship Model」購入者にはナンバリングされた「SORA-Q 公式サポーター」認定証が発行することが検討されている最中だという(未決定)。
LINE友だち追加でSORA-Qメニューを登録すると、「SORA-Q 公式パートナー」認定証がゲットできることが発表された。なお、7月23日から「SORA-Q応援スペシャルステッカー」が配布されることも併せて発表されている。どちらも、ぜひとも入手したい。詳細はこちら
「SORA-Q」の月での実際のミッションも楽しみだが、自宅で「SORA-Q Flagship Model」を操作しながら遠い月面に思いを馳せるのもまた楽しそうだ。9月が待ちきれない思いだ。
月に行く超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」初公開 子ども達と宇宙への夢を繋げたい 「SORA-Q」製品モデルも発売予告
【速報】JAXAの変形型月面ロボットの愛称は「SORA-Q」(ソラキュー) タカラトミー/同志社/ソニーが共同開発 動画を公開
【速報】JAXAが「SLIM」月面プロジェクトを発表 跳ねて飛ぶ小型プローブと変形する移動ロボット「LEV」と共に月面へ
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。