メドトロニックの、日本の3法人のひとつ、コヴィディエンジャパン株式会社は、「Hugo手術支援ロボット システム」(ヒューゴ RAS システム)が、消化管外科手術(胸部食道操作を除く、上部及び下部)への適応拡大について、2023年5月23日に厚生労働省より承認を取得したことを発表した。今回の承認により、Hugo RAS システムの対象は泌尿器科、婦人科に加え、消化管外科(胸部食道操作を除く、上部および下部)へと拡大される。健康保険からの給付対象として認可が認められることで、利用の促進が期待される。
製造販売元:コヴィディエンジャパン株式会社
「Hugo RAS システム」の主な特長
2022年12月に日本で販売を開始した「Hugo RAS システム」は、それぞれが独立したアームのため、症例や患者に応じて柔軟な配置が可能なことが特長。かつ術者が見ている操作画面を複数人で同時に確認できるオープンコンソールを採用。手術室スタッフとのコミュニケーションも容易になる。
サージカルにおけるロボティクサージカルテクノロジーAPACシニアマーケティングダイレクター 中川玲子氏は、「Hugo RAS システムは当社の60年に渡るヘルスケアテクノロジーを基盤としています。消化管外科への適応拡大により、より多くの患者さんが低侵襲手術のベネフィットを享受できるようになったことをうれしく思います」と述べている。
Hugo RASシステムは現在特定の国や地域で販売しており、国や地域ごとの要件によって、承認や販売について決定される。現在EUではCEマークが付与されており、米国では治験用医療機器として使用されている。
150ヵ国以上で展開するメドトロニック
本社をアイルランド、ダブリンに構えるMedtronic plcは、ヘルスケアテクノロジーにグローバルに取り組み、直面している多くの困難な健康課題に積極的に取り組み、ソリューションを探し、見つけ出すことを目的としている。心臓ペースメーカーでは早期より知られている。
150ヵ国以上、9万5千人以上の従業員からなる。70以上の健康課題を治療する、心臓ペースメーカ、手術支援ロボット、インスリンポンプ、外科用手術機器、患者モニタリングシステムなどの多様なテクノロジーと治療法を提供している。
日本のメドトロニックは、日本メドトロニック株式会社、メドトロニックソファモアダネック株式会社、コヴィディエンジャパン株式会社の3法人が、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」というメドトロニックのミッションのもと、循環器領域、外科領域と低侵襲治療・診断領域、神経科学領域、糖尿病領域の4つの領域で、身体の70種類以上の疾患に対する治療法、サービス、ソリューションを提供している。