KGモーターズ 1人乗り短距離向け超小型EV「ミニマムモビリティ」の量産販売を目指す MaaS事業の将来ビジョンをYouTubeで発表

1人乗り短距離に特化した超小型EV(ミニマムモビリティ)の量産販売を目指すKGモーターズは、自社YouTubeチャンネルにて、成長戦略として「ミニマムなMaaS(Mobility as a Service)」のビジョンを公開した。

人口減少時代であるこれからの未来には「1人乗りであること」が交通課題の解決につながると予測し、車体の販売だけでなくMaaS事業も展開すると発表している。



ミニマムモビリティとは

ミニマムモビリティとは1人乗りセンターポジションで走る楽しさを追求した小型の電気自動車。


80年代のポラロイドカメラをモチーフにしたレトロでありながら、近未来を感じさせる前後対称のデザイン。2023年の東京オートサロンでコンセプトモデルを発表し、同時に募集した事前モニター登録で5,800件の申し込みを獲得しており、現在は2025年の量産販売に向けて準備をしている。

スペック
全長 2,450mm
全幅 1,090mm
全高 1,500mm
定格出力 0.59kW
ピーク出力 5kW
航続距離 100km
充電AC100V 5時間
乗車定員 1名
販売価格 100万円を切ることを目標に開発中


ミニマムなMaaSが解決する社会課題



現状の公共交通機関の課題

ドライバー不足や乗客の減少により、コスト高騰や財源不足により維持が困難になってきており、その解決方法として、自動運転が期待されるが、大型車による自動運転だと乗客の減少による乗車率の低下の問題は解決できず、コストが高くなり持続可能性が低いと考える。また、迂回経路を設ける必要があり、ユーザーにとっての利便性も低い。


KGモーターズが考える解決方法

1人乗り小型車による自動運転で、パーソナルで自由な移動を目指す。

車両の維持費や償却コストも大型車と比較すると安く、エネルギー効率も高く電気代も安い。個々人が自分のいる地点から行きたい地点へ直接行けるパーソナルな移動を実現でき、ユーザーにとっての利便性も高い。


KGモーターズが提供するソリューション


将来的には完全自動運転で、1人乗り専用のミニマムモビリティロボタクシーを考えているが、普及のステップとして、自動運転LEVEL4段階での「ワンウェイ型シェアリングサービス」を戦略的に行う。

目的地への運転は自らが行うが、迎車と返却のみ遠隔の自動運転で行い、乗り捨てを可能とする。小型であるが故に、低速でも他の交通の妨げになりにくいという強みを活かした早期の社会実装を狙う。


KGモーターズが考えるビジネスモデル


前述のソリューションは、KGモーターズが主体となって行うのではなく、ミニマムモビリティ(自動運転モデル)を購入したオーナーが貸し出せるプラットフォームを作り、手数料収入を得るビジネスモデルを考えている。これにより、各オーナーの課題に合わせて最適な導入が可能となり、新たな交通インフラとして普及させていくとしている。

■動画


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