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船の自動運転「エイトノット」プレシリーズA ファーストクローズで総額1.1億円の資金調達、累計2.9億円に　事業内容や技術を動画で公開

2023年8月10日 By ロボスタ編集部

船の自動運転技術開発のエイトノットは、2023年7月にセイカダイヤエンジン、DRONE FUND、リアルテックファンドを引受先とした第三者割当増資による、プレシリーズAファーストクローズを完了し、総額1.1億円の資金調達を完了したことを明らかにした。

今回の調達によりエイトノットの累計調達額は2.9億円となった。

資金調達の目的と使途

今回実施した資金調達の目的と使徒について、エイトノットは小型船舶向け自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN（AI CAPTAIN）」の機能強化に向けた開発チームの増強、および事業拡大に伴う地方拠点の新規開設と事業開発チームの強化。また、2024年中に予定している海外事業立ち上げに向けたチームの組成、調査等を企て、グローバル市場でのトップランナーとなるべく最速での事業展開を推進していくと説明している。

・ロボティクス及びAIに精通したエンジニアリングチームの強化

・国内市場での営業活動強化に向けた地方拠点の開設と採用

・海外市場の調査および現地パートナー開拓に向けたチーム組成

ICC FUKUOKA 2023 Honda Xcelerator カタパルト優勝プレゼン（エイトノット代表取締役CEO 木村裕人氏）

PoCフェーズから事業拡大フェーズへと移行

エイトノットは2021年3月に設立後、同年10月に自律航行技術を搭載したプロトタイプ船による物資輸送の実証実験に成功。2022年10月には小型船舶向け自律航行プラットフォーム「エイトノット AI CAPTAIN」を発表し、操船アシスト機能の提供を開始した。

エイトノット AI CAPTAIN紹介動画

2023年1月にはAI CAPTAINを搭載した自律航行EV船を旅客船事業者に導入し、水上タクシーの営業運行を実施。自律航行船による国内初の商用運行となった。

2023年7月に舶用エンジンおよび船舶関連機器商社であるセイカダイヤエンジン社と資本業務提携を締結し、日本国内市場において自律航行技術を用いた次世代ソリューションの提供を加速し、日本国内において事業拡大フェイズに移行した。

セイカダイヤエンジン株式会社　取締役社長柴﨑亨氏コメント

エイトノットは、その小型船舶用自律航行技術の成果を世の中に示しつつあります。私共セイカダイヤエンジンがエイトノットの目指す水上モビリティの自律化を知ってからまだ数ヶ月ですが、この革新的な技術は漁業者・小型旅客船など、弊社のお客様に安全面でのサポートや将来の少子高齢化社会に伴う就労者減少に大いに役立つ技術であると確信し、この度、資金及び事業展開の両面で全面的に支援させて頂くことに致しました。エイトノットとこれからも様々に意見交換を続けながら、共に革新的な海の未来を創造して参ります。