P.A.I.(パーソナル人工知能)をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行う株式会社オルツは、デジタル上で人間の再現を可能にする人格生成プラットフォーム「CLONEdev (クローンデブ) 」を使用して、株式会社電通デジタルの代表取締役社長執行役員 瀧本 恒氏のデジタルクローンを制作したことを2023年8月25日に発表した。
なお、同クローンは、7月27日に開催された電通デジタルの社内イベントにて全社員に公開されており、瀧本氏自身ではなく、クローンが社員とのコミュニケーションを行うという新しい企業コミュニケーションの形を創造。
瀧本氏のパーソナリティ、思考、経営視点など、普段社員が質問をしづらく、意思疎通が難しい内容についても、クローンに対してであれば気軽に対話ができ、理解することもできる。
「CLONEdev」について
同社が提供する大規模言語モデル「LHTM-2」を使用する「CLONEdev」は、人工意識を生成する「CLONE MODERING ENGINE」を通して、利用者の人格をデジタル上に再現する世界初のシステムだ。利用者のライフログを連携し、WEB UIのシンプルな操作でデジタルクローンを生成する。
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オルツがデジタルクローン生成技術「CLONEdev」発表 成田悠輔氏らのデジタルヒューマン公開 大規模言語モデルと人工意識を活用
今後の展開について
デジタルクローンは、今後、効率的な情報共有や意思決定のサポートなど、様々なシーンで活躍することが期待され、組織内コミュニケーションの改善や向上、意思決定の迅速化など、企業の成長と発展を促進する重要な要素にもなりえる。同社は、今回の企業向けデジタルクローン提供の実例をきっかけに、LLM(大規模言語モデル)と個人クローンの活用用途を拡大し、新たなコミュニケーションの可能性や人類全体のデジタル化を追求し続けるとともに、「CLONEdev」の開発・提供を通じて、多くの企業に革新的なコミュニケーション手段を提供していくと述べている。
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