「電球も柔らかくしっかりつかむ」ラティス構造のロボットハンドツール「柔軟指」研究のKiQ Roboticsとリックスが共同開発を開始

『メーカー商社』リックスは、産業用ロボットに関する機器の研究・開発を行うKiQ Roboticsと、ロボットハンドツール「柔軟指」の共同開発を開始することを明らかにした。2024年1月24~26日に東京ビッグサイトで開催される「第8回 ロボデックス 東京」で、「柔軟指」を展示する予定。


ロボットハンドツール「柔軟指」とは?



柔軟指は、3Dプリンターで作ったラティス構造の樹脂に柔軟性を持たせたロボットハンドツール。

ロボットなどのチャックツメに柔軟指を取り付けることで、指で優しく包み込むように対象物を安定して掴むことが可能。様々な形状を掴むことができるため、「ツールチェンジ(段取り換え)」の工数削減を実現できる。

共同開発の内容

リックスは長期経営計画「LV2030」において、様々な顧客・仕入先・大学・ベンチャー企業などと協力してソリューションを創り上げる”協創”をキーワードに掲げており、リックスとKiQ Roboticsの以下の強みを掛け合わせることで、従来品以上に産業界に貢献できる「柔軟指」を開発していくとしている。

KiQ Robotics:ロボットハンドツール「柔軟指」をはじめ、産業用ロボットに関する機器の研究・開発・技術力

リックス:創業116年で培ってきた鉄鋼、自動車、電子・半導体など幅広い産業界の知見と営業力

共同開発する「柔軟指」の想定顧客

主には自動車業界向けの予定ですが、開発を進める中で、様々な業界向けに提案していく予定。

柔軟指の特徴(ラティス構造「柔軟指」3つの特徴/強み)



Point 1:複雑な形状も柔らかく・しっかりキャッチ

ラティス構造により、様々な形状をチャック可能。ラティス構造とは、枝状に分かれた格子を周期的に並べて立体化したもので、複雑な形状を掴む時にもその形に変形して包み込むように持ち上げてくれる。

Point 2:高い耐久性で長持ち

一般的に、突起などのある対象物を掴むロボットハンドの素材としてはゲルやスポンジなどがある。それらと比べると、ラティス構造の柔軟指は、強度のある素材を使って、構造によって変形を適切に調整し「やわらかさ」を実現しているので、高い耐久性能が期待できる。

Point 3:高い耐久性で長持ち

ゲルやスポンジなどの柔らかい素材は加工が難しく、任意の形状を得ることが困難。また、試作・検証の段階から金型を用いた樹脂成形は高コストとなってしまうが、ラティス構造の柔軟指は3Dプリンターにて成形するため、設計自由度が高く、様々な形状で製造可能。

導入例:リックス福岡事業所(工場)で柔軟指を導入した効果


リックスは福岡県糟屋郡にある工場で「ロータリージョイント(回転継手)」を製造している。

研削工程において柔軟指を導入し実証試験を行ったところ、1日に数回~10回ほど発生していたチャックミスによるチョコ停を、ゼロにすることができた。※効果は各社の仕様により異なります。

第8回 ロボデックス 東京 出展

リックスは、2024年1月24~26日に開催される「第8回 ロボデックス 東京」で、実際に「柔軟指」を紹介する。

イベント名 第8回 ロボデックス 東京
会期 2024年1月24日~26日 10:00~17:00
会場 東京ビッグサイト 西展示棟
ブース番号 W53-70

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ロボスタ編集部

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