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マクニカが自動運転EVバスの公道実証実験を福岡市JR箱崎駅周辺エリアで実施　初のインフラ連携による信号・路車協調も

2024年2月9日 By ロボスタ編集部

マクニカは、様々な社会課題を先進技術の導入で解決していくまちづくり「Fukuoka Smart East」の一環として、自動運転EVバス等の新たなモビリティの社会実装に向けた検討に取り組んでいる「FUKUOKA Smart EASTモビリティ推進コンソーシアム（FSEモビコン）」とともに、福岡市JR箱崎駅周辺エリアにて自動運転EVバスの公道実証実験を実施する。

インフラ連携による信号・路車協調もあわせて実施

マクニカは、今回の実証実験において、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルのない自動運転EVバスであるGAUSSIN MACNICA MOBILITY社の「ARMA（アルマ）」を運行。

また、より安全な運行を目指し一部区間において、同地区における実証実験では初となる走行ルート内の信号機と車両周囲の道路環境情報を可視化させたインフラ連携による信号・路車協調もあわせて実施する。車両の走行情報やインフラ情報は、マクニカ製遠隔監視システム「everfleet（エバーフリート）」に連携させ、自動運転EVバスのリアルタイムな運行状況を離れた場所から監視・管理。さらに、本実証実験では、自動運転EVバスの位置情報やバス停・周辺店舗情報をデジタルマップ上で統合・可視化し乗車予約と連動することにより、自動運転EVバスや周辺店舗の利用を促し、地域における来訪者の回遊性向上に貢献する取り組みも実施する。

実証実験の概要

日程	2024年2月16日（金）報道・関係者試乗会 2024年2月17日（土）～3月3日（日）一般体験試乗会 ※荒天中止
時間	10時00分～17時00分（1日6便）
自動運転車両	自動運転EVバスARMA
走行ルート	JR箱崎駅を発着点とし原田・松島・筥松地区を周回するルート下記運行ルート図のとおり、各乗降スポットに停車しながら走行（1周約50分）
定員	各便8名（予約枠5名、当日枠3名）
参加方法	乗車予約はバス停や周辺飲食店などの情報を掲載した下記デジタルマップから事前予約デジタルマップURLhttps://platinumaps.jp/d/hakozaki ※先着制となります
参加費	無料

FSEモビコン構成員

福岡市、国立大学法人九州大学、独立行政法人都市再生機構、福岡地域戦略推進協議会

自動運転EVバスARMA（GAUSSIN MACNICA MOBILITY社製）

ARMAは自動運転EVシステムを搭載した自動運転シャトルバス。EV（電気自動車）仕様となり、1回の充電で約9時間（100km）の自動走行が可能。

全長	4,750mm
全高	2,650mm
全幅	2,400kg
車両総重量	3,450kg
乗客定員	9人（乗客8名＋乗務員1名）
動力源	EV電動モーター
最高速度	速度19km/h
自動運転レベル	レベル2（技術的にはレベル3相当）
その他	緊急時は同乗のドライバーが手動介入

本実証実験にて使用する自動運転EVバスは、マクニカと芙蓉総合リース及び芙蓉オートリースが共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供される。

everfleet（マクニカ製遠隔監視システム）

自動運転を実用化するためには、車室内の乗客や車両周辺の状況を遠隔地からモニタリングすることが求められる。

everfleet（エバーフリート）ではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能となっている。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全・安心に自動運転モビリティを運用することができるようになる。さらに、複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、1人の遠隔オペレータによって、効率よく自動運転モビリティを運行管理することで、オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献する。