月面探査車「YAOKI」 IM社の月着陸船「Nova-C」と通信や機器の制御などの統合テストにヒューストンで成功

月面探査車YAOKIを開発する株式会社ダイモンは、同社初の月面ミッション「Project YAOKI 1」(PY-1)において、Intuitive Machines社(IM社)の月着陸船「Nova-C」と「YAOKI」の統合テストに成功したことを発表した。
「YAOKI」がペイロードとして搭載されるIM社の次回ミッション「IM-2」は2024年10~12月を予定している。



「Nova-C」との統合テストについて

今回のテストは、IM社のハードウェアおよびソフトウェアインターフェースを通じてYAOKIの制御、データ送受信等を行うもの。2024年4月4日から4月8日までの期間、ヒューストンにあるIM社のFlatSat施設において実施された。
ダイモン社長の中島氏、およびエンジニアチームがIM社現地を訪問し、YAOKIのフライトモデルおよびデプロイヤー(YAOKI輸送用のケース)の各種動作確認を行なった。

IM社オフィスにてNova-Cと記念撮影するダイモンのエンジニアチーム

今回予定していた試験項目は問題なくクリアし、「PY-1」における重要なマイルストーンの一つを達成した。今後の予定としては、6月頃に最終のテストを実施し、その後開発完了後に「Nova-C」に搭載される予定。

■ IM YAOKI Test 202404




「Project YAOKI 1」(PY-1)について

「PY-1」はダイモンが開発する月面探査車「YAOKI」の初めての月面ミッション。YAOKIを月に輸送し、地球からのリモート操縦による月面走行および画像データの取得を技術実証するもの。また、「Project YAOKI」技術パートナーによる各種要素技術の実証も含まれている。

IM社の「Nova-C」(IM-2)に搭載され、SpaceX社の「Falcon 9」によって打ち上げられる。着陸場所は月の南極付近で、時期としては2024年10~12月を予定。

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ロボスタ編集部

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