月面探査を擬似体験!月面ロボ「YAOKI」のダイモンが、国際宇宙産業展にトータルプロデュースで参画  3/9~12

2022年に民間企業で世界初の月面探査を目指す、ロボット・宇宙開発ベンチャーの株式会社ダイモンは、3月9日(水)〜3月12日(土)に東京ビッグサイトで開催される「国際宇宙産業展」(2022国際ロボット展との併催特別企画展示)に、これからの月面開発時代に発展していく宇宙ビジネスの一角を体感してもらうことをコンセプトに、トータルプロデュースとして参画する。

また、月面および地下空間の探査を擬似体験できるブースを展示。3月12日14:00〜14:30の講演では、ステージA(西3ホール)代表取締役の中島紳一郎氏が「共に月へ!月面ロボYAOKIの共創開発プロジェクト」と題し、月面ロボ「YAOKI」を月面実証試験のプラットフォームとして、日本企業各社の技術を月面利用へと導くプロジェクトを発表する。

【中島紳一郎氏】発明家でロボットクリエイター。明治大学工学部卒業後、Boschなどで自動車の駆動開発に20年従事。Audi、TOYOTA等で標準採用されている4WD駆動機構を発明。2012年に機械開発の会社として株式会社ダイモンを設立。創業以来、月面探査車の開発を推進。ロボットが生命化して宇宙に広がる未来を目指している。




同社の出展概要

同社は、同展の「プロデュース以外にも、「月面ブース」と「エンタメ教育ブース」に出展している。月面ブースでは月面操作の疑似体験ができるコーナーを展示。また、同社のエンタメ教育事業では、次世代の宇宙教育プロジェクトとして、複数の企業や団体向けにYAOKIとのコラボレーションを提案しており、今回はその実践例をブースにて紹介する。


月面探査の擬似体験ができるダイモン社の月面ブース

同社の月面ブースでは、月面ロボ「YAOKI」を操縦して月面およびその地下空間の探査を擬似体験できるコーナーを展示。月着陸船と月面および地下空間、それらの一部を再現したセットによって、月着陸後にYAOKIがどのように月面を探査するのか、擬似体験を通して多くの人に知ってもらうことを狙いとしている。

ダイモン社の月面ブース

また、国際宇宙産業ゾーンの演出である月面における遠隔ロボットしおりんのアテンダント(協力:株式会社リードジェン)、宇宙ビジョン2050のCG、月面ローバー体験、月面バーチャルスタジオの展示(協力:株式会社クレッシェント)、映像演出(協力:一般財団法人 プロジェクションマッピング協会)と連携している。

遠隔ロボットしおりん



YAOKIを用いた教育やエンタメを紹介するダイモン社の地球ブース

地球ブースでは、YAOKIを用いた教育やエンタメによって子供たちの学びを促進する各種プロジェクトを紹介。同社のエンタメ教育事業では、次世代の宇宙教育プロジェクトとして、複数の企業や団体向けにYAOKIとのコラボレーションを提案しており、今回はその実践例をブースにて紹介する。また、3月12日にはロボットのプログラミングで完走タイムを競う「GPリーグユニバース2022 NANAKOROBI simulation」を開催し、18歳来場者を対象に、素材や条件の異なるコースを設置し、ロボットや特殊車輌等(ロボット等の持ち込み可能)による走行テストの機会を提供する。

ダイモン社のエンタメ教育事業



宇宙をモチーフにした飲食を提供する月面レストラン「SPACE L’ASSE」

同社では今後、宇宙に関する飲食やグッズ開発等の事業も展開していく予定だ。そのトライアルとして、今回の国際宇宙産業展に併設されるカフェスペースにて、宇宙をモチーフにした飲食を提供する月面レストラン「SPACE L’ASSE」を営業する。メインメニューとして、東京・目黒のイタリアンレストラン「ラッセ」のオーナーシェフ・村山太一氏プロデュースの「パイロットリゾット」を提供。同氏はJAXAが主催するISS(国際宇宙ステーション関係国来賓を招いた日本初の大規模食事会を成功させた実績を持ち、今後の挑戦として「星」だけではなく「月」を掲げている。なお、オペレーションには、「人生が加速する機会を創造提供」を掲げる株式会社SPICE SERVEが参画し、同社との3社連携での運営となっている。

月面レストラン「SPACE L’ASSE」




月面ロボ「YAOKI」とは

「YAOKI」は、月面開発の最前線で活躍するロボットで、超小型・超軽量・高強度を兼ね備えた月面探査車(月面ローバー)で、コストを抑えて月面に送り込むことができる。2022年に民間で世界初となる月面探査を実現し、それを皮切りに月面開発を着実に前進へと導いている。同ロボットは二輪方式を採用し、特許技術を駆使する事で超軽量小型化を可能にした。従来の小型探査車に対し、重量で10分の1(現在498g)、大きさで50分の1(15×15x10cm)を達成。それにより、1kgあたり1億円かかるといわれる月への輸送費を大幅に節減した。

YAOKI



「Project YAOKI」とは

「Project YAOKI」は、月面ロボ「YAOKI」の月面探査を通じて、宇宙産業をリードし、宇宙で通じる技術や品質により地球産業の発展にも貢献。宇宙視点での未来につながるサステナブルな社会を実現する。具体的には、YAOKIは、NASAの月輸送ミッション「CLPS」に参加し、2022年に民間で世界初の月面探査を実施。それを皮切りに、NASAの月面開発プロジェクト「アルテミス計画」に貢献、将来的には月面基地の建設を支援するなど、人類の未来を切り拓く事業に挑戦していくとのことだ。

【「Project YAOKI」のパートナー企業】
株式会社日本ユニスト、UNIT株式会社、株式会社ピクシーズ、国光施設工業株式会社、株式会社UCHIDA、三菱ケミカル株式会社




国際宇宙産業展(ISIEX)について

世界最大級のロボット・トレードショー「2022国際ロボット展」の併催特別企画展示として、宇宙開発事業に特化したロボットや製品・様々なサービスなど、宇宙産業全体を網羅して開催されます。Webサイトから事前に入場登録することで無料で入場できる。

日時 リアル会場:2022年3月9日(水)~12日(土)10:00~17:00
オンライン会場:2022年3月1日(火)~18日(金)
会場 東京国際展示場(東京ビッグサイト)西3ホール
主催 日刊工業新聞社
同社ブース 月面ブース:W-01、エンタメ教育ブース:W-18
入場料 入場登録者・中学生以下は無料(登録をしない場合は1,000円)
入場登録サイト:https://irex.nikkan.co.jp/
国際宇宙産業展(ISIEX):https://biz.nikkan.co.jp/eve/isiex/

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ロボスタ編集部

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