Mujin、AGVと半導体洗浄装置組立システムの連携で拡張性のある物流自動化をスピード導入

Mujinは、半導体製造装置メーカーであるSCREENセミコンダクターソリューションズの滋賀県彦根事業所 新建屋内の半導体洗浄装置組立工程において、拡張性のある物流効率化を実現すべく、AGVを用いてフリーロケーションでの配膳部品管理および、組立セルへの部品配膳・完成品回収作業を自働化したことを明らかにした。

本工程では、半導体洗浄装置の需要変動に柔軟に対応すべく、セル生産方式が採用されている。そこで、アッセンブリー・ピッキング支援システムをAGVと連携させることで、作業進捗との連動を含む、SCREENセミコンダクターソリューションズ独自の生産管理システムの構築を支援。これにより、従来部品配膳に必要だった人員を削減し、部品の誤配膳や取り間違いを無くし、非固定設備であるAGVを用いたことで、変更にも対応可能なフレキシブルな組立工程構築に貢献したとしている。

スピード導入を実現


当初SCREENセミコンダクターソリューションズは、建屋の開所に合わせ、天井搬送など従来の搬送自動化手法を一新したコンセプトの基、構内物流の自働化へAGVの採用を検討していたが、プロジェクトをスピーディーに進めるためには、短納期を実現できることが必須条件の1つだった。

そこでMujinは、構内物流自動化の需要拡大に対応可能な製品・部品在庫供給体制と、経験豊富な専門チームが顧客の構想を実現するために的確な仕様提案を行い、加えてSCREENセミコンダクターソリューションズの協力もあり、成約からシステム立ち上げまで、平均的な導入期間に比べ(当社比)スピーディーな導入を実現させた。

安心してAGVを利用できるMujinのAGVサポート体制


Mujin独自のAGVサポート体制は、仕様決めから稼働後の保守まで、現場経験豊富な専門チームによる一貫した体制と対応力を強みとしている。万が一の不具合発生時にも、自動化機器へ高い要求仕様を求められる製造現場に対応可能なこの体制を、Mujinの名古屋営業所を中心に、数年かけて構築。今日では、導入後も安心して活用できると多くの顧客から好評を得ている。

SCREENセミコンダクターソリューションズの現場で稼働するQRグリッド式AGVの特長

Mujinでは、磁気テープ式やSLAM式など複数の自動搬送機器が存在する中でも、製造・物流現場で実用性のあるQRグリッド式AGVを提供。QRグリッド式AGVの特長は以下3点。

1:数台~数百台規模までの群制御

※構内図はイメージで、実際のレイアウトやライン数とは異なる

衝突・渋滞回避をソフトウェアが自動的に制御することで、複数台のAGVが走行する現場でも搬送能力を最大化する。

2:走行面積最少化

積荷の向きを保ったままの走行や、90°回転での走行により、限られたレイアウトでも必要スペースを最小限に搬送自働化を推進することが可能。

3:柔軟なレイアウト変更

床面へのQRコード貼り付けとマップ登録で、レイアウト変更が容易。


Mujinは、これまで知能ロボットやAGVを用いた様々な工程の自働化を実現。昨今では、独自開発した自動化統合プラットフォームを基盤に、次世代工場・倉庫のインテリジェントオートメーションを実現する次世代トータルエンジニアリングサービスを提供することで、これまでの部分最適から全体最適化へと事業を拡大をしている。

次世代トータルエンジニアリングサービスでは、自動化構想立案~設備設計~インテグレーション~リモートサポートまで、一気通貫で提供可能な強みを活かし、今後も顧客のサプライチェーン改革の構想・戦略・実行を支援していくとしている。


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ロボスタ編集部

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