株式会社Preferred Roboticsは、富士経済が発行した「2026年版 国内自律走行ロボット市場分析」において、法人向け自律搬送ロボット「カチャカプロ」がAMR(自律走行ロボット)の国内市場における台数シェア1位を獲得したと発表した。

従来AMRの課題を正面から突いた製品設計
人手不足や人件費高騰を背景にAMR需要は拡大しているが、従来製品には「高額な初期費用」「外部システムインテグレーターによる追加コスト」「長期の導入準備期間」という三重の障壁が存在していた。カチャカプロはこれらの課題を製品設計の根幹から解決することでシェア獲得につなげた。

三つの競争優位性
第一の強みは「導入の容易さ」だ。スマートフォン専用アプリを使い、現場担当者自身がマップ作成やルート設定・変更を完結できる。外部へのシステム開発委託やプログラミングの専門知識は不要で、納品即日からの運用移行を実現している。

第二の強みは「高いROI」である。SLAMやナビゲーションなどのコアアルゴリズムから基板・メカ設計に至るまで全て自社開発することで、汎用部品で高性能ソフトウェアを動作させる最適設計を実現。本体価格100万円以下という低コストと高品質を両立している。
第三の強みは「継続的なアップデート」だ。PLCとの連携や複数タスクの組み合わせ実行など、顧客の声を反映した実践的な機能をソフトウェアアップデートで継続的に追加している。

製造業から医療・物流へと拡大する導入実績
当初は製造業を中心に導入が進んだが、現在では物流倉庫、医療機関、オフィスなど多岐にわたる現場へと展開が広がっている。複数台運用のニーズに応える統合制御システム「カチャカフリートマネージャー」も提供しており、既に多数の製造現場で稼働中だ。

2026年中に100kg可搬の新モデル「カチャカEvo」を投入予定
同社は2026年中に100kg可搬タイプの新モデル「カチャカEvo」の市場投入を予定している。より重量のある搬送ニーズへの対応を通じ、多様化する現場課題の解決に貢献していく方針だ。
Preferred Roboticsは、株式会社Preferred Networks(PFN)の子会社として2021年11月に設立。PFNのAI技術を活用し、業務用床洗浄ロボット「HAPiiBOT」(アマノと共同開発)、家庭用「カチャカ」に続く形でカチャカプロを2024年2月に発売した。資本業務提携先にはアマノ株式会社、旭化成ホームズ株式会社、株式会社三井住友銀行が名を連ねる。





