アスラテックが自律移動ロボット「カチャカプロ」取扱い開始 独自技術の専用アプリを業務別に開発、エレベータ連携の動画を公開

アスラテック株式会社は、株式会社Preferred Roboticsが開発・製造を行う自律移動ロボット『カチャカプロ』の取り扱いを2024年7月5日より開始した。アスラテックは、独自技術を盛り込んだ「カチャカプロ向けのアプリ開発」を行い、業務利用向けに直感的に操作できるユーザーインターフェースが備わったものとなる。また、エレベータ連携システムの開発にも成功し、カチャカ・プロがエレベータで移動する様子を動画で公開した。

Octa Roboticsが開発・サービス提供するロボット・設備連携インターフェースサービス「LCI」と連携

「カチャカプロ」の本体

「カチャカプロ」(Preferred Robotics製)向けにアスラテックが独自開発したアプリと操作端末


「カチャカプロ」は専用シェルフを運ぶ自律移動ロボット

「カチャカプロ」は、専用シェルフの下に入り、シェルフを持ち上げてドッキング、自律走行で目的地までシェルフを運ぶことができる。必要なものを必要な場所に運ぶ業務ユース特化型の自律移動ロボット。

「カチャカプロ」の本体サイズは幅24cm、奥行38.7cmとコンパクトで、最小55cmの通路幅を走行することができる。最大30kgの荷物を運ぶことができ、検出距離12mのLiDARを備えているため、広い事業現場での自律移動が可能となっている。なお、Preferred Roboticsでは既に、飲食店やクリニックなどでの活用展開が始まっている。


エレベータ連携に成功

サービスロボットの事業現場への導入にあたっては、その現場の業務に特化したアプリケーションが求められることも多いため、アスラテックでは、独自にカチャカプロ向けのアプリの開発も行う。この独自アプリでは、業務利用向けに直感的な操作ができるユーザーインターフェースが備わっている。
また、複数地点への配送など複雑な経路の設定や、外部システムと連携した機能拡張などもできる。2024年6月には、株式会社Octa Roboticsが開発・サービス提供するロボット・設備連携インターフェースサービス「LCI」と連携させて、カチャカプロがエレベーターを使ったフロア間移動を行うテストを実施し、成功した。

エレベータ連携する「カチャカプロ」の様子

■ カチャカプロがエレベーターに乗ってフロア移動します

今後アスラテックは、ビジネスユースに特化したカチャカプロのアプリを開発し、カチャカプロと独自アプリを組み合わせたソリューションの提案を進めていく。

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ロボスタ編集部

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