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「フォーラム8･ラリージャパン2024」のエントリーリスト発表　トヨタGRとヒョンデからは各3台　全エントリー数は昨年から9台増加

2024年10月28日 By 神崎洋治

2024年11月21日（木）から24日（日）に、愛知県・岐阜県で開催するFIA世界ラリー選手権「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」のエントリーリストが発表された。トップカテゴリーは、3チームで合計8台が日本ラウンドに挑む。

昨年の「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」より　撮影:ロボスタ

全エントリー台数は、昨年大会の35台から9台上回る計44台が世界各国から集結。愛知県・岐阜県のステージを舞台に激しいタイム争いを展開することになる。

昨年の「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」より　撮影:ロボスタ

トップカテゴリー

トップカテゴリーのRally1カーのエントリーについては、「TOYOTA GAZOO Racing WORLD RALLY TEAM」（GRヤリスRally1ハイブリッド）、「HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM」（i20 N Rally1ハイブリッド）チームから各3台ずつが出場する。
「M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM」（プーマRally1ハイブリッド）は、2台が出場する。

TOYOTA GAZOO Racing WORLD RALLY TEAM

ホームとなるトヨタGRは、フル参戦し、昨年の大会ウイナーである33号車のエルフィン・エバンス／スコット・マーティン組、8回のワールドチャンピオン経験者のドライバー17号車セバスチャン・オジエ／ヴァンサン・ランデ組、18号車の勝田貴元／アーロン・ジョンストン組がマニュファクチャラー登録で参戦する予定だ。予想通りの3台ではあるものの、2023年チャンピオンのロバンペラ選手の名前がエントリーリストにないのも少しさびしい。

自身およびチームのホームイベントに挑む日本人ドライバーの勝田貴元選手は、「多くのファンが日本人ドライバーが勝つところを見たいと思うので、それを達成できるように全力で挑みたいです」、と意気込みを見せている。

昨年の「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」の勝田貴元選手　撮影:ロボスタ

HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM

ヒョンデは、2022年の大会ウイナーであり、ドライバー部門でタイトル争いに王手をかけている11号車のティエリー・ヌービル／マーティン・ヴィーデガ組、同ランキング2位の8号車のオィット・タナック／マルティン・ヤルヴェオヤ組、更に注目株の9号車のアンドレアス・ミケルセン／トシュテン・エリクソン組がエントリーしている。

M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM

フォードからは2台だが、どちらも躍進が期待されている注目ドライバーのふたり。16号車のエイドリアン・フルモー／アレクサンドル・コリア組、13号車のグレゴワール・ミュンスター／ルイ・ルーカ組という顔ぶれだ。

Rally2／Rally3／ナショナルクラス

「Rally2」カーは計18台がエントリー。今季WRC2で3勝を挙げ、逆転でチャンピオンを目指すサミ・パヤリ／エンニ・マルコネン組がGRヤリスRally2、日本通として知られるニコライ・グリアジン／コンスタンティン・アレクサンドロフ組がシトロエンC3 Rally2で参戦するなどWRC2部門の上位ランカーが参加する。

サミ・パヤリ選手 © Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

さらに、トヨタの若手ドライバー育成プログラム「WRCチャレンジプログラム」の２期生としてWRC2に参戦している日本人ドライバーの小暮ひかる、山本雄紀もGRヤリスRally2で母国ラウンドにエントリーする。

これにプラスして、全日本ラリー選手権で活躍しているメンバーもWRC2にエントリーする。本年のJN1クラスのチャンピオンに輝いた新井大輝／松尾俊亮組がシュコダ・ファビアで参戦するほか、ヘイキ・コバライネン／北川紗衣組、勝田貴元の父親の勝田範彦／木村裕介組、奴田原文雄／東駿吾組等がGRヤリスRally2でエントリー。さらに福永修／斎田美早子組がシュコダ・ファビアRally2 Evo、今井聡／ジェイソン・ファーマー組がシトロエンC3で参戦予定となっている。

またナショナル部門に目を向ければ、TOYOTA GAZOO Racing WRJより眞貝知志／安藤裕一組がGRヤリスで参戦するほか、SUBARU TEAM ARAIからは新井敏弘／井上草汰組がスバルWRX S4でエントリー。さらにFIT EASY RACINGからは1994年のWRC王者、ディディエ・オリオールがデニス・ジロウデとともにGRヤリスで参戦する予定となっている。
そのほかにK-one RACING TEAMより山本悠太／立久井和子組がトヨタ86、D-SPORT HALFWAY Racing Rally Teamよりダイハツコペンの相原泰祐／萩野司組などが参戦。
さらに、WRCプロモーターによる女性ドライバー育成プロジェクト「Beyond Rally Women’s Driver Development Programme」のファイナリストに選ばれた、実力のある平川真子もヤリスで参戦。
WRCのファクトリーチームメンバーのほか、国内からも豪華なメンバーが顔を揃えているだけに、フォーラムエイト・ラリージャパン2024では、各クラスで激しいバトルを期待したい。

関連サイト
「フォーラムエイト・ラリージャパン 2024」公式サイト

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神崎洋治

神崎洋治（こうざきようじ） TRISEC International,Inc.代表「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ～くわかる本」(秀和システム)の著者。デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。