「日本の巨大ロボット群像」が東京・池袋、愛知・名古屋で開催 愛知会場では限定企画も

「日本の巨大ロボット群像」は、2023年9月9日開幕の福岡美術館を皮切りに、2024年2月10日開幕の横須賀美術館、2024年4月20日開催の高松市美術館、2024年7月6日開催の京都文化博物館と、全国各地を巡回して人気を博してきた。
そしていよいよ、2024年12月21日〜2025年1月13日まで東京・池袋で、2025年2月15日〜3月24日まで愛知県・名古屋市で開催される。

『鉄人28号』放映から60年、設定上の「メカニズム」と「大きさ」を軸に巨大ロボットを検証

架空のロボットが登場するアニメーション(ロボットアニメ)は、いまや日本の大衆文化の一角を占めている。横浜に登場した「動くガンダム」(2024年3月末で公開終了)を始めとする架空の「実物大」ロボットが日本の主要都市に存在し、それらは今や日常的な風景となっているほどだ。

『鉄人28号』(1963年)をロボットアニメの嚆矢として、その後『マジンガーZ』(1972年)の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム』(1979年)の影響下、現在に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきた。他の国のアニメーションには見られない、独自の進化と広がりを見せてきたそのデザインの変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に映像的な「リアリティ」を与えるためのデザイン上、設定上の創意工夫が凝らされ、ファンを魅了してきた。

本展では、『鉄人28号』から近年のロボットアニメにおけるロボットのデザインと映像表現の歴史を、それらの「リアリティ」形成において重要な役割を果たした設定上の「メカニズム」と「大きさ」を軸に検証していく。

巨大ロボットに馴染み深い愛知

愛知県は巨大ロボットにとって、馴染みの深い土地であり、特にメ~テレ(名古屋テレビ放送)が、土曜夕方5時30分枠でロボットアニメを放送していたことは広くファンに知られている。

愛知会場限定企画として、スタジオぬえによる機動歩兵をデザインした、オリジナルTシャツ付きチケットの販売が決定。その他、会場オリジナル企画も、今後発表していく予定である。

愛知会場のチケットは、オリジナルTシャツ付きを含めて2024年12月14日に発売される。日本独自のジャンルである「巨大ロボットアニメ」のデザインとその映像表現の歴史を紐解き、「巨大ロボットとは何か」を問いかける、かつてない展覧会に期待してほしい。

巨大ロボットの「メカニズム」に注目

『超電磁ロボ コン・バトラーV』 壁面構成

「搭乗」「合体」「変形」は巨大ロボットアニメの、いわば「お約束」。玩具展開を前提としたデザインには工夫が凝らされている。が、そのデザインに隠された「メカニズム」には、それなりの合理性がある。本展では、そうしたメカニズムの魅力を、デザイン画やアニメ劇中の場面などから制作した造形物によって伝える。

気分はパイロット?ロボットの「大きさ」を体感できる

実物大ガンダム

巨大ロボットの「大きさ」は、劇中にていかに表現されてきたか?1980年代になると、巨大なロボットは実用機械レベルに小さくなり、同時にその表現はリアリティを増す。現実にありそうなそうしたロボットたちの一部分(あるいは全部)を、劇中で設定されたとおりの大きさに引き延ばしたらどう見えるか?アニメの登場人物になった気分で鑑賞できる。

「内部メカ」にもえる

永野護 氏による設定資料等も展示

架空のロボットが、あたかも本当に存在するかのように、「内部透視図」が描かれてきた。装甲の裏側、そして隙間にのぞくメカは、架空メカの「実体化」への欲望なのか、制作者のフェティシズムか?現在ではプラモデルや玩具でも当たり前のように再現されることが多くなったロボットの「内部」に注目する。

メカニックデザイナー・宮武一貴による圧巻の巨大絵画を展示

宮武一貴 氏 巨大ロボットを巨大に描く─1970年代編─

宮武一貴氏(スタジオぬえ)が、巨大ロボットをテーマとした描きおろしの巨大絵画を本展のために制作。展示ホールならではの大画面で、宮武氏の描くロボットワールドを堪能してください!また、宮武氏が所属する「スタジオぬえ」の仕事も特別展示で紹介する。

※写真は福岡展での展示風景

音声ガイドのナレーションは銀河万丈・水樹奈々さんが担当

「日本の巨大ロボット群像」の音声ガイドのナレーションは銀河万丈さん、水樹奈々さんが担当する。


銀河万丈さん

銀河万丈さん(声優・ナレーター)
TV番組のナレーション、洋画の吹き替えで幅広く活躍。ロボットアニメでは、『機動戦士ガンダム』(ギレン・ザビ役)、『戦闘メカザブングル』(ティンプ役)、『装甲騎兵ボトムズ』(ジャン・ポール・ロッチナ役)に出演。


水樹奈々さん

水樹奈々さん(声優・歌手)
『NARUTO-ナルト-』シリーズ(日向ヒナタ役)、『ONE PIECE』(小紫役)をはじめ、アニメ、吹き替えなど多数の作品の声を担当。歌手としてもライブを精力的に行い、ラジオパーソナリティ、ナレーター等多岐に渡り活躍。

グッズ


展示品や関連作品を網羅した図録や、オリジナルグッズ等、魅力的なグッズが用意されている。

愛知会場限定 Tシャツ付きチケット

※デザイン、仕様は変更になる可能性があります。

スタジオぬえの機動歩兵とコラボしたオリジナルTシャツ付きチケットを数量限定で発売する。

イベント概要

タイトル 日本の巨大ロボット群像
企画 西日本新聞イベントサービス、ぴあ
監修 山口洋三(オフィスゴンチャロフ)
企画協力 廣田恵介、タルカス(五十嵐浩司)
協力 AIC、AICライツ、エイケン、エディット、KADOKAWA、キングレコード、
クロスメディア、KOBE鉄人PROJECT、シグナル・エムディ、スタジオぬえ、
創通、ダイナミック企画、東映、東映アニメーション、東北新社、
トムス・エンタテインメント、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、
バンダイナムコフィルムワークス、光プロダクション、ビックウエスト、
フライングドッグ、Production I.G、メディアウェイブ、ライツ・イン


東京会場
開催日時 2024年12月21日〜2025年1月13日
10:00〜18:00
会場 サンシャインシティ 展示ホールB(文化会館4F)
(東京都豊島区東池袋3-1)
主催 日本の巨大ロボット群像東京会場実行委員会
(TOKYO MX/サンシャインシティ/ぴあ/レッツマーケティング/ランドマークエンターテイメント/ファイズエンターテイメント)
入場料 一般・大学生 当日2,200円 前売り1,980円(税込)
中高生 当日1,600円 前売り1,500円(税込)
小学生 当日 800円 前売り 700円(税込)
発売スケジュール 前売り券 2024年11月22日~2024年12月20日
当日券 2024年12月21日~2025年1月13日
プレイガイド アソビュー!
https://www.asoview.com/channel/tickets/a23v13XOXm
アニメイト店頭(池袋本店、秋葉原1号館、新宿)
チケットぴあ(Pコード 995-184)
https://w.pia.jp/t/giant-robots/
ticketbook
https://e-ticketbook.com/giant-robots/2411-tb/
ファミリーマート(TOKYO MXチケット)
https://www.funity.jp/tickets/tokyomx/showlist
ファミリーマートマルチコピー機


愛知会場
開催日時 2025年2月15日〜3月24日
10:00~18:00(入場は30分前まで) 会期中無休
会場 金山南ビル美術館棟
(愛知県名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル内)
主催 日本の巨大ロボット群像東京会場実行委員会
共催 中日新聞社
後援 名古屋市/名古屋市教育委員会/愛知県/愛知県教育委員会/FM-AICHI/ZIP-FM
入場料 一般 当日2,000円 前売り1,800円
高大生 当日1,500円 前売り1,400円
小中生 当日600円 前売り500円
限定Tシャツ付きチケット 5,500円
発売日 2024年12月14日チケット発売
プレイガイド チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/giant-robots-aichi/ (Pコード 995-241)
セブン-イレブン、中日新聞販売店にて直接販売
アソビュー
https://www.asoview.com/ (※インバウンドあり)
ローソンチケット
https://l-tike.com/giant_robots-aichi/ (Lコード 43993)
ローソン、ミニストップ店内『Loppi』で直接販売
イープラス
https://eplus.jp/giant_robots/n/
ファミリーマート店頭『Famiポート』で直接販売
Boo-Wooチケット
https://l-tike.com/bw-ticket/event/giantrobot/
栄プレチケ92


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ロボスタ編集部

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