映像制作を協働ロボットで効率化、セレンディップ・ロボクロスが新たなレンタルサービスの提供を開始

セレンディップ・ロボクロス株式会社は、プロモーションビデオや商品撮影といった映像制作現場向けに、協働ロボットを1日からレンタルできる「撮影用協働ロボットレンタルパッケージサービス」を2025年8月1日より提供開始した。

同サービスは、専門知識がなくても利用できるよう、撮影内容の事前ヒアリングを実施し技術者が現場訪問する。ロボットレンタルと撮影サポートをパッケージ化している点が特徴で、映像クリエイターの表現の可能性を広げるとともに、撮影現場の効率化と省人化に貢献する。



サービス開始の背景

近年のデジタル化の進展により、企業活動における動画コンテンツの重要性はますます高まっている。それに伴い、映像制作の現場では、視聴者を引きつける、より高品質で独創的な映像表現が求められている。

しかし、撮影専用ロボット、クレーンやドリーといった従来の特殊撮影機材は、購入やレンタルが高コストであることに加え、設営に時間と場所を要し、操作には専門のオペレーターが必要となるなど、多くの制作会社にとって導入のハードルが高いのが実情であった。

同社は、これまで製造業で培ってきたロボット技術の知見を活かし、安全で操作性に優れた「協働ロボット」を撮影現場で活用することで、これらの課題を解決できると考えた。誰もが手軽に最先端のカメラワークを実現できる環境を提供し、クリエイターの創造性を支援することを目的に、本サービスの開発に至った。


「撮影用協働ロボットレンタルパッケージサービス」の内容

「撮影用協働ロボットレンタルパッケージサービス」は、協働ロボット・カメラ取付用ブラケット・架台を、撮影現場にレンタルするサービス。事前相談と技術者の現場派遣も含まれる。ミリ単位で制御された正確な動作と、何度でも同じ動きを再現できる性能により、手ブレのない滑らかな映像や、人間には不可能なアングルからの撮影を実現する。




同サービスの3つの特長として、ロボット専業だからこその安心感、事前相談によるスムーズな撮影、機材の事前準備などの手間不要が挙げられている。ロボットを専業に取り扱う会社の豊富な知識を持った技術スタッフが担当し、事前にロボットの実機を見ながら撮りたい内容を確認する。協働ロボット・架台・カメラ取付用ブラケットが標準構成品となっており、利用者は好きなカメラ(約8kg以下程度)を用意するだけで利用可能だ。

提供エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の関東4県より開始し、順次全国へ拡大する予定。レンタルパッケージ料金は1日480,000円(税別)からで、期間・設定内容により要相談となっている。レンタル開始を記念して8月1日から10月31日まで期間限定で通常料金の30%オフキャンペーンを実施する。

今後は、提供エリアの全国展開を進めるとともに、対応可能なロボットのラインナップの拡充や、よりよいサービスの向上をしていく予定である。同社は、撮影現場での協働ロボットレンタルを通じて日本の映像業界の発展に貢献していくとしている。


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