KDDIが自律走行搬送ロボット「カチャカプロ」を採用 エレベータと自動連携、多層階で社内メール便搬送を自動化

株式会社Preferred Roboticsは、自律走行搬送ロボット「カチャカプロ」をKDDI株式会社本社オフィスに導入したと発表した。7月に1台を導入、今後は5台体制での本格運用を目指す。

エレベータと自動連携し、複数フロアにわたる社内メール便搬送業務の一部を自動化し、業務負荷の軽減と業務効率化を図る。





多層階を跨ぐ社内メール便搬送を自動化

KDDI本社ビルでは、メール室を起点として各フロアへ社内メール便を日々搬送している。これまでの運用では、多層階を跨ぐ作業が大きな負荷となっていた。業務負担の軽減と作業の効率化を図るべく、プリファードロボティクスが開発する「カチャカプロ」が選定された。


導入された「カチャカプロ」は、自律的にビル内を移動し、メール便の搬送業務を遂行している。エレベーターとの自動連携機能により、カチャカプロは各フロア間の移動時に自らエレベーターを呼び出し、乗降している。事前に設定されたルートに従って各フロアを巡回しており、効率的な配送システムが実現した。



5台体制での本格運用を予定

KDDI本社では2025年7月より1台のカチャカプロが稼働を開始した。今後は順次台数を拡大し、最終的には5台体制で本格運用する予定だ。段階的な導入により、運用ノウハウの蓄積と最適化を図る。

プリファードロボティクスは2021年に設立された、業務用自律移動ロボットの開発・販売を手がけている企業だ。今後も、オフィスビル・宿泊施設・医療機関・工場など、さまざまな空間におけるラストワンマイルの自動搬送を実現すべく、カチャカプロの進化・拡張を進めていくとしている。


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