鈴茂器工の寿司シャリ玉ロボット「SSN-J」を約10年ぶりに刷新し「SSN-KTA」発売

鈴茂器工株式会社は、寿司ロボットカテゴリーでシェアNo.1※を誇る主力製品、シャリ玉ロボット「SSN-J」シリーズを約10年ぶりにフルリニューアルし、新型「SSN-KTA」として発売する。新製品は従来の「おいしさ」へのこだわりを継承しつつ、残量検知機能やカラー液晶パネルを新たに搭載し、生産性の向上と直感的な操作性を両立している。

※出典:株式会社富士経済「2025年版 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 サービスロボット編」

 

「おいしさ」と「使いやすさ」の両立を追求

鈴茂器工は今回の刷新にあたり、「おいしさ」と「使いやすさ」をゼロベースで見直したが、業界標準のターンテーブルと下型成形の形状は変えない方針を採用した。これらの構造はスピード感とおいしさの最適なバランスを実現し、職人の繊細な技術と効率的なオペレーションを両立する上で不可欠と再認識したためである。

新型「SSN-KTA」は、シャリの残量検知機能を搭載し安定した生産をサポートする。さらにカラー液晶パネルの採用により、誰でも直感的に操作できる設計となった。加えてIoT機能を付帯し、稼働状況の管理やメンテナンスの最適化を可能にし、現場のオペレーション効率を大きく改善している。

最大毎時4,800カンのシャリ玉生産能力は維持しつつ、「小売りモード」機能で用途に応じた3種類のシャリ玉を事前登録し、ワンタッチで切り替え可能だ。これによりシャリ玉の品質を一定に保ち、多様なメニューに対応できる。

 

職人の技を再現する独自技術

鈴茂器工独自の「下型成形」は、シャリ玉を型で丁寧に成形し、職人が握ったような美しい形状とふっくらとした食感を実現する。さらに「櫛刃方式」と組み合わせることで、口の中でほろりとほどける最高の食感を提供している。シャリの硬さは柔・標準・硬の3パターンで設定可能だ。

また、後付けオプションとしてシャリ玉移載装置や軍艦巻き装置も用意し、シャリ玉のトレーへの整列収納や海苔巻きの自動化に対応する。これにより場面に応じた効率的なオペレーションを支援している。

世界90か国以上で愛される寿司ロボットのリーディングカンパニー

鈴茂器工は1981年に世界初の寿司ロボットを開発して以来、米飯加工ロボットのリーディングカンパニーとして世界90か国以上で利用されている。寿司ロボットとご飯盛付けロボットでシェアNo.1を獲得し(出典:富士経済「2025年版 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 サービスロボット編」)、第20回外食アワード2023も受賞した。

人手不足が深刻化する飲食業界において、鈴茂器工は店舗業務の効率化に貢献し、外食産業の課題解決に積極的に取り組んでいる。2024年にはコンパクトシャリ玉ロボット「S-Cube」や自動配席AIシステム「ARESEA」など革新的な製品・サービスを提供し、飲食店のトータルソリューションを目指している。

「食の『おいしい』や『温かい』を世界の人々へ」というビジョンのもと、細分化する食のニーズに応え、新しいフードビジネスの開拓を続けていくとしている。

 

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杉田 大樹

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