「外食で提供されるご飯の量は少ない? 多すぎる?」 ご飯盛り付けロボットの鈴茂器工が外食のご飯(ライス)の提供量調査の結果発表

10月は消費者庁が定める「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」だ。

日本では、本来食べられるのに捨てられてしまう食品=食品ロスが、国民1人当たりの計算で毎日ご飯茶碗1杯分(約132g)ほどを捨ててしまっていると言われている。

1981年に世界初の寿司ロボットを開発し、寿司の大衆化を実現したリーディングカンパニーである鈴茂器工株式会社は、食品ロス削減月間前の9月29、30日に、全国の20歳~69歳の男女400名を対象に「外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査(2023年)」を実施した。

同社は、外食で提供されるご飯の提供量に関する消費者の認識調査については、これまで実施されているものが見つけられなかったことより米飯食に携わる事業を行う企業として、フードロス削減の一助になればと思い、同テーマでの調査を実施しこの度発信したとのことだ。

なお、冒頭の画像は同社のご飯盛り付けロボット「Fuwarica(ふわりか)」であり、ご飯盛り付けロボットシェアNo.1(出典:富士経済「労働人口不足の未来予測から見たロボット潜在需要に関する考察」米飯盛り付けロボット 販売数量・金額 2022年実績)を獲得し、業界でも注目を集めている。



調査結果サマリー

今回の調査で外食者の半数近くが、提供されるご飯(ライス)の量についてギャップを感じていることがわかった。また、ご飯のおかわりは最初からおかわり派と細かくおかわり派に真っ二つに別れた。


45.8%の人がギャップを感じている

年1回以上外食者の半数近くとなる45.8%の人が、提供されるご飯(ライス)の量についてギャップを感じている。ギャップを感じている量を数値化すると、「少ないと感じている」量で55.1g/「多いと感じている」量で75.9gと、自身が食べたい量と決して小さくない乖離があることがわかった。また、提供量のギャップ発生時の対処は、「頑張って食べる」「我慢する」「残してしまう」などのストレス発生要因にも。「ご飯が多いと食べきれるか不安になる。できるだけ頑張って食べる」などの努力型のコメントも複数見られた。


「温かいご飯を食べたい。」などの美味しさを求める声も

見た目の満足感や食事のリズムのバランスを重視するこだわりが見れられる一方で、「ご飯が盛られすぎると下の方が固くなってしまう。」「温かいご飯を食べたい。」などの美味しさを求める声も。また、自分の食べたい分だけ、温かいご飯が食べられることはご飯重視層/ご飯提供者の双方にとって超重要項目となっていた。



調査対象について

同社が、全国の20~69歳の男女400名にWEBアンケートを実施したところ年1回以上の外食者は86.3%(N=345)となった。今回は、この年1回以上の外食者をベースに以降の調査を進めていくこととする。

【外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査】 鈴茂器工 外食頻度

また、外食をする人の半数を超える53.0%は外食の際に提供されるご飯(ライス)を重視する傾向にあり、この層をご飯重視層と定義した。

【外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査】 鈴茂器工 ご飯重視度

【外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査】 鈴茂器工 ご飯の提供量に対する印象

年1回以上の外食者に、外食で提供される“ご飯(ライス)”について、「普段外食で提供されるご飯(ライス)の量についてどのような印象であるか」を聞いたところ、半数近くとなる45.8%の人が何かしらギャップがあると回答。 「少ないと感じている」層が16.5% 「多いと感じている」層が29.3%とそれぞれ一定の割合がいることがわかった。

【外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査】鈴茂器工 自身の適正量と提供量のギャップの数値化



どのくらい自分の欲している量と感覚的にズレがあるか

普段外食で提供されるご飯(ライス)の量について、どのくらい自分の欲している量と感覚的にズレがあるか自由回答で求めたところ、回答者(年1回以上の外食者)の有効回答の平均値は「少ないと感じる」量の平均値として55.1g/「多いと感じる」量の平均値として75.9gとなり、自身が食べたいと感じている量と実際に提供されるご飯(ライス)の量が、ご飯茶碗1杯分を約132gと仮定してみても、決して小さくない乖離があることがわかった。このギャップを埋めることが、フードロス削減につながるきっかけとなるのではと感じられる結果となった。



自身の適正量に対するギャップへの対処

ギャップがあるご飯の提供量に対する気持ちを自由記述で聞いたところ、少ないなぁと感じているときは、「しょうがないと思いながら何もしない。」という気持ちの他に、その時は我慢して次回以降で、「おかわり自由な店にいく」「量を選べるようなお店を選んでいく。」というあきらめの気持ちに近い回答が見られた。多いなぁと感じているときは、「ご飯が多いと食べきれるか不安になる。できるだけ頑張って食べる」「多いなぁと思ったら、もったいないと思うが、残すようにしている。」など、食事が始まる時点で残念な気持ちからスタートしてしまうこともあるようだ。

【外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査】 鈴茂器工 ご飯のおかわりに対する派閥選択理由

また、年1回以上の外食者に、「ご飯の量に感覚的にズレがある際にしてしまう場合の対処について」最も近しいものを一つ選んでもらった結果を分類したところ、「ちょうどよい」という回答をした層が37.7%であった。

▼頑張って食べる系32.8%
内訳:多いが頑張って食べる18.0%、多いので同伴者に食べてもらう10.7%、おかわりするが多いので頑張って残さず食べる4.1%
▼我慢する系18.3%
内訳:追加費用がかかるので我慢8.1%、おかわりするのが面倒なので我慢6.4%、おかわりするとあまりそうなので我慢3.8%
▼残してしまう系11.3%
内訳:多いので残してしまう10.7%、おかわりして残してしまう0.6%
同結果より、ご飯の提供量のギャップが、食事の際に「頑張ること」や「我慢をする」ことなどのストレス発生要因となってしまうことがわかった。また、提供量のギャップが少なからずフードロスにつながってしまう傾向もみられ、美味しいご飯の提供と適正量は密接な関係にあり、フードロスに削減の可能性を感じれることがみてとれた。




外食の際のご飯の提供方法の理想形は?

「外食で提供されるご飯について、このように出来たら良いなと思う点(自由回答)」を外食の際に提供されるご飯(ライス)を特に重要視するご飯重視層に聞いたところ、現状に不満はないと回答した層は8.7%に留まり、9割を越える人が何かしらの改善を求めていることがわかった。

【外食のご飯(ライス)の提供量に関する認識調査】 鈴茂器工 外食のご飯提供の理想

「自分の食べたい分だけ適量盛れる」60.7% 「温かいご飯を食べられる」54.6%が圧倒的な上位TOP2となっており、ご飯提供者側にもで無視できない項目であることがわかった。ご飯(ライス)が自分の食べた量を温かくおいしい状態で素早く提供されることが、 “我慢”や“もったない”とい気持ちを減らし、お客様への満足空間の提供となり、フードロス削減にもつながる一手となる可能性が感じれる調査結果となった。

▼調査概要

調査手法 インターネットリサーチ
調査対象 20~69歳 男女
調査期間 2023年9月29日~30日
調査項目 □外食頻度 □ご飯重視度 □外食の際のご飯の提供量に対する印象 □自身の適正量と提供量のギャップの数値化(自由記述) □ご飯の提供量に対するギャップへの対処(自由記述) □提供量のズレに対する対処 □ご飯のおかわりに対する派閥 □ご飯のおかわりに対する派閥選択理由(自由記述) □外食のご飯提供の理想(自由記述)
有効回答数 本調査400サンプル / 年1回以上外食経験者345サンプル
備考 調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。




鈴茂器工が提供するご飯盛り付けロボットFuwarica(ふわりか)

Fuwaricaは、ご飯盛り付けのニューノーマルに対応したご飯盛り付けロボットだ。ご飯を練らずにやさしくほぐし、ボタンを押すだけで定量のご飯をふんわり自動で衛生的に盛り付けることが出来るFuwaricaは、おむすびの製造に対応したオプションの開発や保温・保湿機能の強化など、利用者のニーズに応えて進化を遂げてきた。今回の提供ご飯の重視点「自分の食べたい分だけ適量」「温かいご飯」「衛生的な盛り付け」「ご飯をパラパラふっくら」「素早く盛付け」という点に関しては、Fuwarica1台の導入でまかなえ、また、「食べ残しや廃棄を減らせる」という点においても、同ロボットの導入企業の一例として、自分で適量を盛り付けられることで、10~20%の廃棄ロスの削減に貢献したという事例もある。

鈴茂器工 ご飯盛り付けロボットFuwarica(ふわりか)ラインナップ

■【動画】【鈴茂器工公式/SUZUMO】ご飯の盛り付けは Fuwarica におまかせ! 「How to」編


Fuwarica特設サイト:https://www.fuwarica.info/
関連サイト
鈴茂器工株式会社

      

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ロボスタ編集部

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