進化するAI×ロボットの最新動向 新社会システム総合研究所が10/20に講座を実施

株式会社新社会システム総合研究所(以下、SSK)は、公益財団法人原総合知的通信システム基金との業務受託により、最先端のICT情報を発信している。2025年10月20日(月)に開催されるセミナーでは、AIとロボット技術の融合による最新動向が紹介される。講師には国立研究開発法人産業技術総合研究所の持丸正明氏と、株式会社d-strategy,inc代表取締役であり東京国際大学データサイエンス研究所特任准教授の小宮昌人氏が登壇する。
人間拡張技術とインターバースビジネスの可能性
持丸氏は、少子高齢化による労働人口減少や介護負担増に対応するための人間拡張技術とインターバースビジネスに焦点を当てる。人間拡張はウェアラブルセンシングやデジタルヒューマンツイン、XR技術を活用し、人の能力を高める技術だ。インターバースは仮想空間と実空間をつなぎ、時空間の制約を超えた価値創造を目指している。また、製造業のサービス化やメタバース、バーチャルエコノミーの概念も解説され、企業連携や国家プロジェクトの事例を通じて最新のビジネスチャンスが示される。
AIとロボット融合がもたらす産業革新
一方、小宮氏はAIとロボットの融合によるロボティクスの進化をテーマに講演する。Physical AIやEmbedded AI、ロボットSLM(Small Language Model)などの技術を紹介し、これらが製造ラインやオペレーションの柔軟性を高めることを説明する予定だ。さらに、NVIDIA CosmosやGENESISなどの世界基盤モデルプラットフォームの役割や、ロボット企業がAI時代に求められる戦略の変化についても言及される。
多様な参加方法で広がる学習機会
本セミナーは東京都千代田区の紀尾井フォーラムでの会場受講に加え、Zoomウェビナーによるライブ配信とアーカイブ配信も提供され、幅広い参加者が最新技術を学べる機会となっている。SSKは28年以上にわたり法人向けビジネスセミナーを企画・開催し、経営戦略やマーケティング、テクノロジー情報の提供を通じて事業機会の創出に貢献してきた。
今回のセミナーは、少子高齢化社会におけるAIとロボット技術の役割や、産業界における新たなビジネスモデルの構築に関心を持つ企業や研究者にとって重要な内容となっている。今後の社会課題解決と産業発展に向けた技術動向を把握するうえで貴重な機会となるだろう。
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