オフィス書類配送を自動化!ユニキャストが鹿島建設に書類配送ロボット「書類MOTTETTE」を導入
2025年9月30日
By 杉田 大樹

株式会社ユニキャストは、鹿島建設株式会社に向けてオフィス内書類配送ソリューション「書類MOTTETTE(もってって)」を導入し、2025年7月より運用を開始した。
レストランの配膳ロボットから着想を得た新サービス
この「書類MOTTETTE」は、飲食店での下げ膳業務を担う配膳ロボット「下げ膳MOTTETTE」に続くMOTTETTEシリーズの第2弾である。鹿島建設の担当者がレストランで配膳ロボットを見て「書類の配送に活用できないか」と発想したことをきっかけに開発が始まった。
ユニキャストはオフィスレイアウトや書類の種類、配送手順を詳細にヒアリングした上で、スマートボタンやQRコードによる簡単な呼び出し機能と、複数拠点への一括配送機能を含む最適化されたプランを提案している。事務所内の配送ロボットは「キズナ」という愛称で親しまれている。
スマートボタンとQRコードによる直感的な操作を実現
書類MOTTETTEの主な特徴として、物理的なスマートボタンやQRコードを用いた直感的な操作が挙げられる。オフィスの運用に応じて設置場所や台数を調整可能で、最大3拠点までの配送ルート設定も実現している。これによりコピー機やプロッターなどの印刷機器からデスクまでスムーズな書類配送が可能となった。
配送先の受取人が不在の場合は、配送ロボットが呼び出し元の席まで戻る仕様であり、配送漏れや書類紛失のリスクを低減している。また、UIデザインや音声ガイダンス、配送ルートのカスタマイズが可能なため、導入先の業務内容や環境に合わせた柔軟な運用ができる。
共創パートナーとしての役割
ユニキャストは単なるロボットメーカーの標準機能導入にとどまらず、通路の走行安定性や操作性、書類以外への応用などユーザーの具体的なニーズに寄り添い、システムや運用を共に設計し新たな価値を共創するパートナーとしての役割を重視している。
関連記事
アバター遠隔接客「KSIN」が「アンケート型プロモーション」の実証実験 AIエージェントで意見を聴取できるか、PR効果は?
アバター遠隔接客「KSIN」が「アンケート型プロモーション」の実証実験 AIエージェントで意見を聴取できるか、PR効果は?
この記事を読んだ人におすすめ
-
旭化成ホームズ、住宅と連携する自律移動ロボット「カチャカ」を共同開発 生成AI活用で生活実態に合った住宅サービスの実現へ
-
PUDUが商業用セミヒューマノイドAIサービスロボット「FlashBot Arm」発表 2本のアームで汎用性の高いタスクに対応
-
KEENONがセミヒューマノイド「XMAN-R1」を発表 配膳ロボットなど既存製品群と連携する動画も公開
-
JR神田駅構内の一風堂、炒飯やモヤシ炒めに調理ロボット導入 TOKYO豚骨BASE MADE by一風堂に「I-Robo2」
-
GMO AIR 最新型ヒューマノイドの人材派遣型サービス提供開始 多様なニーズにカスタマイズで対応
-
ギークプラスが導入コストを抑えたACR・AMR一体型の最新モデルの提供開始 最大12mの高所保管と人手の最大8倍の生産性を実現
-
埼玉県が次世代ものづくり技術の開発補助金の募集開始 サーキュラーエコノミーとサービスロボットに優遇措置も
-
100kgの重量物搬送に対応した新型自律搬送ロボットと複数台制御システムを発表 Preferred Robotics
-
人気のネコ型配膳ロボットの最新モデル「BellaBot Pro」先行導入の事例を紹介 ソフトバンクロボティクスが販売開始
-
QBIT Roboticsの配送ロボット「DR2」が商業施設「イーアス高尾」で店舗配送実証実験を実施