AIロボティクス領域への事業拡張でR&Dセンターを新設 FastLabel

FastLabel株式会社は、従来のData-centric AI開発支援事業に加え、新たにAIロボティクス領域への事業拡張を行い、学習データの生成・収集を目的としたR&Dセンターを設立したことを発表した。
同社は、AIロボットデータソリューションとして、視覚情報と自然言語指示を統合し物理的な行動を生成するVLAモデルの研究開発に必要な大規模データの生産を推進している。これにより、AIロボティクスの開発を進める企業や研究機関に対して、学習データ提供から開発支援まで幅広くサポートすることを目指す。
急成長が見込まれるAIロボティクス市場
AIロボティクス市場は今後5〜10年での急成長が予想され、製造業や物流、医療、サービス業など多様な分野への応用が期待されている。労働人口減少対策や生産性向上、安全確保といった課題解決の鍵となり、企業の投資が活発化している状況だ。しかし、構想策定や要件定義の不確実性、ハード調達の時間・コスト、大量かつ高精度なデータ不足など、実用化に向けた課題も依然存在する。
これら課題に対応するため、FastLabelは「構想策定・要件定義支援」「ロボット調達」「セットアップ・動作環境構築」「AIロボットデータ収集・生成」「計算資源最適化」「ロボット動作テスト」などの包括的ソリューションを提供し、企業の研究から社会実装までの時間短縮を図る方針である。
新設R&Dセンターで包括的支援を強化
新設されたR&Dセンターでは、ロボット調達から作業環境手配、モックアップ作成などをシームレスに対応し、大規模データの効率的生成・収集を実現する。これによりAIロボティクス開発企業への包括的な支援を強化していく。
「Robotics NEXT Tokyo 2025」に協賛
また、FastLabelは2025年10月16日(木)に東京国際フォーラムで開催される「Robotics NEXT Tokyo 2025」に協賛し、代表取締役CEOの鈴木健史氏が講演を行う予定だ。講演では、物理的AI開発におけるデータオペレーションやデータパイプラインの整備展望を紹介し、同社が自動運転分野で培った大規模データ処理のノウハウをAIロボット分野で展開する内容である。
さらに、AIロボティクス領域でのロボット調達や協働企画を進めるため、協業パートナーも広く募集している。
手塚治虫や星新一、ロボカップなど「ヒトシの部屋」でAIロボティクスの魅力に迫る 京都橘大学と松原仁教授
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